...そこへ賑やかな鳴り物が入って...
中里介山 「大菩薩峠」
...鳴り物の響きが昔ながらに盛んに響いて来るのに...
中里介山 「大菩薩峠」
...鳴り物の音が聞えますな」二人の声は...
中里介山 「大菩薩峠」
...風に伝うて来る有るかなきかの鳴り物の音というのを耳にとめたのが早かったか...
中里介山 「大菩薩峠」
...鳴り物を鳴らして楽しむなんて」「おかしいぞ」流れて来る音は聞き留めたが...
中里介山 「大菩薩峠」
...一字一字鳴り物入りで所作事をしているよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...鳴り物を随所に駆使するのが特色の大阪落語は...
正岡容 「艶色落語講談鑑賞」
...御丁寧にもエロを鳴り物入りで派手になぞったなんて落語家は...
正岡容 「艶色落語講談鑑賞」
...高い山から――を踊ると鳴り物入らずの仕方たくさんで...
正岡容 「随筆 寄席風俗」
...鳴り物入りの落語を多く演じていた私は...
正岡容 「わが寄席青春録」
...松竹座の花形説明者で私の美文たくさんで書いていた幻想小説が大好きで多少私張りの美文で情熱的な「椿姫」の説明などに全関西の女学生たちの憧れの的になっていた里見義郎君の紹介でニットーレコードへはじめて鳴り物入りの噺を吹き込み出したのが...
正岡容 「わが寄席青春録」
...地噺へ和洋の鳴り物をふんだんにつかってなおかつ照明まで用いたものは...
正岡容 「わが寄席青春録」
...雪之丞が、あらわれて、鳴り物も、うた声も一そう際立(きわだ)って聴えて来た...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...唄や鳴り物や嬌声(きょうせい)が……この座敷いっぱいにくりひろげられたものだ...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...浅草の空に翻る旗差し物、鐘、太鼓、鳴り物の響き、鬨(とき)の声、矢叫(やたけ)びの音は、皆この一人当たり一円六十八銭弱の争奪戦のどよめきと見るべきである...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...辻猿楽(つじさるがく)の小屋の鳴り物も大原から出てくる販女(ひさぎめ)の声も聞かれはしなかった...
吉川英治 「私本太平記」
...鳴り物こそ使わないが...
吉川英治 「神州天馬侠」
...それは、万人の要望で、正しい声だ」「いや、乱(らん)をのぞむ、戦賊の鳴り物、山家(やまが)そだちが、都へのし出ようとする方便に過ぎない」「あれは木曾義仲(きそよしなか)、時代がちがう...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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