...可愛(かわい)らしい菖蒲(あやめ)ですこと...
泉鏡花 「縁結び」
...菖蒲(あやめ)が過ぎても遊ばさるる...
泉鏡花 「婦系図」
...」「もう菖蒲(あやめ)だわ...
徳田秋声 「縮図」
...あやめもわかぬ真の闇になるわけである...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...二階の菖蒲(あやめ)の間(ま)あたりでしょう...
中里介山 「大菩薩峠」
...白黒のあやめも分かぬはした女におどされたりや佩楯のいと...
※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]上漁史 「土用干ノ記」
...もう一度あやめに訊くと...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あんな人は滅多にないな」「妹のあやめさんは?」「さア」小八郎は含蓄(がんちく)の深い笑ひを殘して...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それから準備を整え、正午刻(ここのつ)(十二時)少し前には、妻玉江(たまえ)、娘百合(ゆり)、あやめ、下女お篠(しの)、下男作松(さくまつ)、内弟子鳩谷小八郎を、それぞれの部屋へ入れ、主人春日藤左衛門は、一色友衛とたった二人、奥の稽古部屋に相対して、三十年前友衛の父一色清五郎の封じた、禁制の賦の包を解きました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...どちらも若い女などをあやめる人間とは縁が遠く...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...いずれも花菖蒲(はなあやめ)だ...
林芙美子 「生活」
...あやめも知らぬ恋もするかな」の歌はその代表的なもんだ...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...潮来出島(いたこでじま)のまこもの中にあやめ咲くとはしおらしいというのがある...
牧野富太郎 「植物知識」
...あやめ踊りをやるぞっ!」「よせ...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...波紋の中に白い花菖蒲(あやめ)が咲いてゐた...
三好達治 「測量船」
...昔は親を殺したり主人をあやめたりする人間の名前の上に...
室生犀星 「蜜のあわれ」
......
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...これは例の『あやめ咲くとはしほらしや』の唄で潮來(いたこ)あたりの水の上を船でつたも同じく初夏の頃であつた...
若山牧水 「樹木とその葉」
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