...高く隔たりたる處に散布せるによりて...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...その人の爲とも自分の爲ともなく淋しく思ふ事もある――人と人との間の超え難き隔たりに就いての悲しみと言はうか...
石川啄木 「吉井君の歌」
...人の夫とわが夫との相違は数をもっていえない隔たりである...
伊藤左千夫 「春の潮」
...お前達の知識とはまだずつと隔たりのある事なんだからね...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...一丁あまりも隔たりたる梅林の間に...
井上円了 「おばけの正体」
...幹と幹との間を数丁の隔たりに見せる...
大下藤次郎 「白峰の麓」
...七八里隔たりても...
大町桂月 「千葉夜行記」
...いくらお互いの年に隔たりがあったとはいえ...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...それは事件の起った時からどれ位時間の隔たりがあったか判らないが...
田中貢太郎 「鷲」
...時間的にも可なりの隔たりを想像されるのであって...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...二頭の犬は噛(か)み合いをしない程度の隔たりを置いて...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...これらの原始的の影法師と現在の有声映画には数世紀の隔たりがあるにかかわらず...
寺田寅彦 「映画時代」
...現在の寓居より四五丁隔たりし松林の間なる古き邸宅なり...
永井荷風 「荷風戰後日歴 第一」
...わたしに似ているとは言えないほどの隔たりがあるのであります...
中里介山 「大菩薩峠」
...遥(はる)かに行き隔たりける処に...
南方熊楠 「十二支考」
...恵まれた方の隔たりはこれほどもあるものかという気のする常陸夫人だった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...動物仲間には人間同士の間におけるほどの隔たりがないと言っているが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...英雄自身の主観とにはおのずから隔たりもあり...
吉川英治 「三国志」
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