...一丁あまりも隔たりたる梅林の間に...
井上円了 「おばけの正体」
...東西両文明の隔たりは愈々(いよいよ)甚(はなは)だしくなったからして...
大隈重信 「日本の文明」
...七八里隔たりても...
大町桂月 「千葉夜行記」
...時間的にも可なりの隔たりを想像されるのであって...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...という先進国の形態にはなお大きな隔たりがあった...
中井正一 「調査機関」
...その人もまたわれを見て互に隔たりし席より訝(いぶか)しげに顔を見合せたり...
永井荷風 「書かでもの記」
...忽(たちま)ちまた二三間の隔たりが生ずる...
中里介山 「大菩薩峠」
...いつか知らず二三間は隔たりが出来てくるのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...山河渓谷の隔たりがあるとはいえ...
中里介山 「大菩薩峠」
...何の隔たりもなくこう話しかけます...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...やや前方に当たれる右側のすこしく隔たりたるところに...
アンブローズ・ビヤース Ambrose Bierce 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...この高岡の町から東南の方二里位も隔たりて新居(にい)の浜があり...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...年月の長い隔たりが源氏に思われた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...宇治時代と今とはあまりにも年月が隔たり過ぎ...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...隔たりのない総ての親密さが私達親子の上にあった...
室生犀星 「幼年時代」
...ある人とある動物との間の隔たり以上であると言いたい...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...たいへんな隔たりがある...
吉川英治 「新書太閤記」
...どれほど物の考えように隔たりがあるかということが...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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