...段と段との隔たりが大きくておまけに狭く...
有島武郎 「星座」
...東西文明の隔たりは益々甚だしく...
大隈重信 「日本の文明」
...実は到底踰(こ)えることの出来ない隔たりがある...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...文化の面においてもさしたる隔たりがなくなった...
津田左右吉 「建国の事情と万世一系の思想」
...考え方によほどな隔たりがある...
寺田寅彦 「映画芸術」
...遊行上人の泊っていた一間とは襖(ふすま)一重の隔たりでありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...だいぶ隔たりのありそうな大年増...
中里介山 「大菩薩峠」
...芒のさわ/\と靡きたるを見てよめる大ふねの舳の松の野の穗芒は陵のへに靡びきあへるかも百舌鳥の耳原の中の陵といふを拜みて和泉は百舌鳥の耳原耳原の陵のうへにしげる杉の木すこし隔たりたるみなみの陵といふを拜みまつるに...
長塚節 「長塚節歌集 上」
...何の隔たりもなくこう話しかけます...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...身上(しんしょう)に隔たりはありますが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...両者は、隔たり、近接、上に、下に、前に、後に、等、無数の比較の源泉である...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...距離・隔たりは、あらゆる観念の勢いを減少させることは確かである...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...すぐ下の弟の良吉とは、一時隣国の山間の小学校でいっしょに教鞭(きょうべん)を執ったことがあったので、多少打融けた話もしていたのだったが、それさえ年を経るとともに、隔たりが増して、この冬の休暇には親身な話はただ一度もしないで過した...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...遥(はる)かに行き隔たりける処に...
南方熊楠 「十二支考」
...との隔たりはとても遙かなものであるから...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ある人とある動物との間の隔たり以上であると言いたい...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...門と母屋の隔たりがあるので...
吉川英治 「江戸三国志」
...今の境遇と気性は怖ろしい隔たりである...
吉川英治 「剣難女難」
便利!手書き漢字入力検索