...一丁あまりも隔たりたる梅林の間に...
井上円了 「おばけの正体」
...東西文明の隔たりは益々甚だしく...
大隈重信 「日本の文明」
...世界の強大なる国の地位に大いなる隔たりが有り...
大隈重信 「平和事業の将来」
......
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...考え方によほどな隔たりがある...
寺田寅彦 「映画芸術」
...遊行上人の泊っていた一間とは襖(ふすま)一重の隔たりでありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...三間と隔たりの出来るのは免れないらしい...
中里介山 「大菩薩峠」
...忽(たちま)ちまた二三間の隔たりが生ずる...
中里介山 「大菩薩峠」
...事実彼と伯父との間にはちょうど半世紀の年齢の隔たりがあった...
中島敦 「斗南先生」
...芒のさわ/\と靡きたるを見てよめる大ふねの舳の松の野の穗芒は陵のへに靡びきあへるかも百舌鳥の耳原の中の陵といふを拜みて和泉は百舌鳥の耳原耳原の陵のうへにしげる杉の木すこし隔たりたるみなみの陵といふを拜みまつるに...
長塚節 「長塚節歌集 上」
...世に謂(い)う継(まま)しい仲でありながら何の隔たりもありません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...すぐ下の弟の良吉とは、一時隣国の山間の小学校でいっしょに教鞭(きょうべん)を執ったことがあったので、多少打融けた話もしていたのだったが、それさえ年を経るとともに、隔たりが増して、この冬の休暇には親身な話はただ一度もしないで過した...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...互(かた)みの顔ようように隔たりつつ...
宮崎湖処子 「空屋」
...隔たりのない総ての親密さが私達親子の上にあった...
室生犀星 「幼年時代」
...我々の振舞いと彼らの振舞いとの間には実に非常な隔たりがある...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...動物仲間には人間同士の間におけるほどの隔たりがないと言っているが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...この論文と僅少(きんしょう)の時日の隔たりしか持たぬ小説『クロイツェル・ソナタ』の中で...
米川正夫 「クロイツェル・ソナタ」
...どれほど物の考えように隔たりがあるかということが...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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