...「春寒のため、コートを着た方がいいですよ...
...「春寒になると、風邪を引きやすいですね...
...「春寒な空気を感じながら、桜の花見を楽しみました...
...「春寒をしのぐために、温かい飲み物を飲みます...
...「今日は春寒だけど、明日は暖かくなるみたいですよ...
...いよいよ広い座敷の春寒(はるさむ)が襟元まで押寄せたような心もちがして...
芥川龍之介 「疑惑」
...持餘(もてあま)した身體(からだ)を春寒(はるさむ)の炬燵(こたつ)へ投(はふ)り込(こ)んで...
泉鏡太郎 「大阪まで」
...三月二日晴、春寒、不自由不愉快...
種田山頭火 「其中日記」
...春寒い風が胸にこたえるので...
種田山頭火 「其中日記」
...春寒、氷が薄く張つて小鳥が囀づる...
種田山頭火 「其中日記」
...春寒、あたりまへのよろしさ...
種田山頭火 「其中日記」
...・なづなやはこべや春ふかく蝶も出てゐる昔ながらの松並木・松風春風振袖ひらひらさせてくる(自転車)よせてはかへす白波のなごやかな三人・椎の若葉のもりあがる空は雲なし・道ははるかな松蝉が鳴きだしたのびのびと寝せていただいて鼠のさわぎまはるのもまつたく雲がないピントをあはせる爆音むくむく雲わく野蕗居小松四五本みどりして奥さんはお留守・声高くお話することもいくねんぶりの春鉢植たくさん子供たくさんの春四月廿四日晴、春寒、風、野蕗居滞在...
種田山頭火 「旅日記」
...春寒し――早春の感じはよろし...
種田山頭火 「松山日記」
...早朝、護国神社参拝、道後入浴、余寒春寒、そゞろに寒い...
種田山頭火 「松山日記」
...それを逃れたとしても必然に襲うて来る春寒(はるさむ)の脅威は避け難いだろう...
寺田寅彦 「厄年と etc.」
...春寒殊に甚し...
永井荷風 「荷風戰後日歴 第一」
...また梅が散る春寒(はるさむ)の昼過ぎ...
永井荷風 「銀座」
...本年春寒くして雨多かりし故花開くこと遅し...
断膓亭日記巻之四大正九年歳次庚申 「断腸亭日乗」
......
中谷宇吉郎 「赤倉」
...半夜にわたって春寒の水につかったのも...
野村胡堂 「幻術天魔太郎」
...もういっぺん春寒の夜空に揺れている「桂文楽」の招き行燈をハッタと睨んだ...
正岡容 「小説 圓朝」
...春寒い曇天はきたない瓶の色をして...
室生犀星 「命」
...僕は四年前の春寒いころに松屋の屋上で支払つた二十円の金を思ひ出し...
室生犀星 「鉄の死」
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