...「春寒のため、コートを着た方がいいですよ...
...「春寒になると、風邪を引きやすいですね...
...「春寒な空気を感じながら、桜の花見を楽しみました...
...「春寒をしのぐために、温かい飲み物を飲みます...
...「今日は春寒だけど、明日は暖かくなるみたいですよ...
...それでもまだ腹の底には水のような春寒(はるさむ)が漂っているのを意識した...
芥川龍之介 「疑惑」
...春寒い焔を動かしていた...
芥川龍之介 「疑惑」
...猶詩には春寒とありますがこれは夏の時候に改めるつもりです...
上村松園 「芙蓉の花にも似た美しい楊貴妃を」
...春寒い夜風に罐の火の燃えしぶる音がする...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...さるに、梅花の頃は、春寒料峭たり...
大町桂月 「久地の梅林」
...後の月ちんばの馬に打ち乗りて鉄(かな)網の中にまします矢大臣銘を賜はる琵琶の春寒意地悪き肥後武士(ざむらひ)の酒臭くこの連句を作ったことがもとになって...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...・春寒い島から島へ渡される昨夜は何だか変な女がやつてきてうろ/\してゐたやうだつた...
種田山頭火 「行乞記」
...・朝からふりとほして杉の実の雨・雨の椿の花が花へしづくして・こゝにふきのとうがふたつ亡母忌日二句追加・おもひでは菜の花のなつかしさ供へる・ひさびさ袈裟かけて母の子として三月十二日まことに春寒である...
種田山頭火 「其中日記」
...留守居の豌豆咲きつづくふと三日月を旅空にちよつぴり芽ぶかせて人を待つてゐる青蓋句屋・花ぐもりピアノのおけいこがはじまりました・どこの山の蕨だらうと噛みしめて旅四月廿五日黙祷・松のみどりのすなほな掌をあはす若葉へあけはなちだまつてゐる・雀のおしやべり借りたものが返せない・春寒抜けさうで抜けない歯だ・天龍さかのぼらう浜松の蠅をふりはらふ浜名街道・水のまんなかの道がまつすぐ四月廿六日曇...
種田山頭火 「旅日記」
...早朝、護国神社参拝、道後入浴、余寒春寒、そゞろに寒い...
種田山頭火 「松山日記」
...春寒殊に甚し...
永井荷風 「荷風戰後日歴 第一」
...また梅が散る春寒(はるさむ)の昼過ぎ...
永井荷風 「銀座」
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永井荷風 「自選 荷風百句」
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中谷宇吉郎 「赤倉」
...春寒(はるさむ)の社頭に鶴を夢みけり...
夏目漱石 「京に着ける夕」
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前田普羅 「普羅句集」
...(二九)春冷ゆる雨に玄米洗ひけり飢えて寝る五尺男や春寒く〔二九〕五百円ばかり入った...
山本周五郎 「青べか日記」
...急に春寒の野に霙が降って来たが...
横光利一 「旅愁」
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