例文・使い方一覧でみる「怨」の意味


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...(うら)む気色(けしき)さえも見せないのです...   怨む気色さえも見せないのですの読み方
芥川龍之介 「杜子春」

...それが三声(みこえ)めになると、泣くような、むような、呻吟(うめ)くような、苦(くるし)み(もが)くかと思う意味が明(あきら)かに籠(こも)って来て、新(あた)らしくまた耳を劈(つんざ)く……「見よう、」年少(わか)くて屈竟(くっきょう)なその客は、身震いして、すっくと立って、内中(うちじゅう)で止めるのも肯(き)かないで、タン、ド、ドン! とその、其処の蔀(しとみ)を開けた...   それが三声めになると、泣くような、怨むような、呻吟くような、苦みくかと思う意味が明かに籠って来て、新らしくまた耳を劈く……「見よう、」年少くて屈竟なその客は、身震いして、すっくと立って、内中で止めるのも肯かないで、タン、ド、ドン! とその、其処の蔀を開けたの読み方
泉鏡花 「霰ふる」

...平素忘れられてることに対する、淋しい恨、悲しい復讐、でもあろうか...   平素忘れられてることに対する、淋しい怨恨、悲しい復讐、でもあろうかの読み方
豊島与志雄 「復讐」

...一世(せい)の(うらみ)を買って...   一世の怨を買っての読み方
永井荷風 「枇杷の花」

...恩を決死の格闘に置くの約束が果されようとしているのだ...   恩怨を決死の格闘に置くの約束が果されようとしているのだの読み方
中里介山 「大菩薩峠」

...造物主をわしがんどるとでも思っていなさるのじゃろう...   造物主をわしが怨んどるとでも思っていなさるのじゃろうの読み方
中島敦 「悟浄出世」

...その上みある万三郎の羽織の紐を千切って死体の手に握らせるような小細工までしたのでした...   その上怨みある万三郎の羽織の紐を千切って死体の手に握らせるような小細工までしたのでしたの読み方
野村胡堂 「銭形平次捕物控」

...商賣柄人樣に(うら)まれてゐるからだと...   商賣柄人樣に怨まれてゐるからだとの読み方
野村胡堂 「錢形平次捕物控」

...「私が一時お秀さんをんだことも本當ですが...   「私が一時お秀さんを怨んだことも本當ですがの読み方
野村胡堂 「錢形平次捕物控」

...ひどく血で汚れましたが――」「若主人はお前の父親をんでゐるやうなことはなかつたのか」「飛んでもない...   ひどく血で汚れましたが――」「若主人はお前の父親を怨んでゐるやうなことはなかつたのか」「飛んでもないの読み方
野村胡堂 「錢形平次捕物控」

...若旦那の久太郎が歸つて行つた時刻は?」「かれこれ亥刻(よつ)(十時)でございました」「若旦那はひどく父親をんで居たことだらうな」「いえ...   若旦那の久太郎が歸つて行つた時刻は?」「かれこれ亥刻でございました」「若旦那はひどく父親を怨んで居たことだらうな」「いえの読み方
野村胡堂 「錢形平次捕物控」

...このみ骨髓(こつずゐ)に徹(てつ)して忘れる隙もない...   この怨み骨髓に徹して忘れる隙もないの読み方
野村胡堂 「錢形平次捕物控」

...二十年來の敵(をんてき)...   二十年來の怨敵の読み方
野村胡堂 「錢形平次捕物控」

...「私(わし)の父親の惣五郎(そうごろう)は、水野様御先代が肥前唐津に御在城の頃、御出入をしたことのある身分だ、水野様には海山の御恩こそあれ、毛程のも無い、今度も鳥居甲斐守の御指金(おさしがね)で危く打首にもなるところを、殿様の御言葉一つで助かった私(わし)だ、――神様のような越前守様を、夢にもんではならぬ、お前の姉の仇は鳥居甲斐守様だ――」「父さん」「お豊お詫を申上げろ、要次郎も降りて来い、何んと言う無法なことをするのだ」老人はお豊の頭を大地に押えて、樹の上の要次郎を叱り飛ばしたのでした...   「私の父親の惣五郎は、水野様御先代が肥前唐津に御在城の頃、御出入をしたことのある身分だ、水野様には海山の御恩こそあれ、毛程の怨も無い、今度も鳥居甲斐守の御指金で危く打首にもなるところを、殿様の御言葉一つで助かった私だ、――神様のような越前守様を、夢にも怨んではならぬ、お前の姉の仇は鳥居甲斐守様だ――」「父さん」「お豊お詫を申上げろ、要次郎も降りて来い、何んと言う無法なことをするのだ」老人はお豊の頭を大地に押えて、樹の上の要次郎を叱り飛ばしたのでしたの読み方
野村胡堂 「礫心中」

...誰をむ筋も無かったのです...   誰を怨む筋も無かったのですの読み方
野村胡堂 「天保の飛行術」

...母親のみ言もきらいであった...   母親の怨み言もきらいであったの読み方
宮本百合子 「一太と母」

...福太郎は自分が源次にまれている原因が...   福太郎は自分が源次に怨まれている原因がの読み方
夢野久作 「斜坑」

...敵(おんてき)家康(いえやす)に一矢(し)をむくいたのちに死ぬとも...   怨敵家康に一矢をむくいたのちに死ぬともの読み方
吉川英治 「神州天馬侠」

「怨」の読みかた

「怨」の書き方・書き順

いろんなフォントで「怨」

「怨」の英語の意味

「怨なんとか」といえば?   「なんとか怨」の一覧  


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