...転々と苦しんで居ります罪人も...
芥川龍之介 「地獄変」
...さちよは転々して疲れていつた...
太宰治 「火の鳥」
...転々、アヤマラザレバ、コノナニヲ作ルベキ...
田中英光 「野狐」
...八月十八日近来にない動揺であり、そしてそれだけ深い反省だつた、生死、生死、生死、生死と転々した...
種田山頭火 「行乞記」
...疎開や戦災でわたしたちが転々した後のことだ...
豊島与志雄 「牛乳と馬」
...一生の間転々として...
豊島与志雄 「生活について」
...今は根のない枝から落ちた木の葉となり風のまにまに地上に転々していたのである...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...性質(たち)の悪い金を借り始めたのが転々して祟(たた)っているんだと云う事を聞いた...
夏目漱石 「それから」
...転々と畳をころがっているようなけはいがしている...
林芙美子 「清貧の書」
...蒸暑い夜を転々として考え悩んでいた...
葉山嘉樹 「生爪を剥ぐ」
...転々と他人の部屋に割込んで暮してゐた...
原民喜 「火の唇」
...暗転々々に笑ひがとれた...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...私の転々生活と共にその作品も持回わられていたので...
牧野信一 「ゼーロン」
...利休の生涯を見ると彼は転々として当時の権門に仕えた...
柳宗悦 「民藝四十年」
...呂々転々の諧調を極まりなくして...
吉川英治 「剣難女難」
...職業も転々と更(か)えていました...
吉川英治 「親鸞の水脈」
...どうしてこんな名幅が風呂敷にくるまれて転々しているのか...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...『転々する間に受けるにきまっている摩擦による量目の減少にギニイ貨を委ねないことによって生ずる節約...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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