...彼らはなるほど会社間を転々する...
伊丹万作 「映画界手近の問題」
...転々(てんてん)として漂泊(さすらい)をした...
海野十三 「電気看板の神経」
...それがまた転々して...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...色々な職業をそれからそれと転々と変えていたように思われます...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...こうして転々と居所を変えている間にどうしたことか...
寺田寅彦 「埋もれた漱石伝記資料」
...江戸へ出て転々奉公しているうち...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...転々禍の種を蒔き散らして歩いて居たのです」ここまで話して...
野村胡堂 「呪の金剛石」
...女史の幼時にも彼女の家は転々した...
長谷川時雨 「樋口一葉」
...暗転々々が一々赤い緞帳をしめる始末で...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...六号病室にもう数年の間病室を転々と移つて来たY氏がゐる...
北條民雄 「続癩院記録」
...あちらこちらの中学を転々としていた...
柳田国男 「故郷七十年」
...また友人知人の間を転々していたが...
山之口貘 「私の青年時代」
...それから五六年のあいだは職を転々と変え...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...手伝いなどを転々としていた...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...三十日ばかりのあいだに四回も役目を転々した...
山本周五郎 「思い違い物語」
...等々々の一二等書記官どころを転々し...
夢野久作 「S岬西洋婦人絞殺事件」
...今朝(けさ)早く浪(なみ)の間を転々(ロール)している私を助け上げてみると...
夢野久作 「幽霊と推進機」
...ぼくの家が、転々と、どん底からどん底へ落ちて行った多年の間も、引っ越し先を尋ねては、先方から訪うてくれるような人はひとり斎藤の伯父だけだった...
吉川英治 「忘れ残りの記」
便利!手書き漢字入力検索