...転々と憂(う)き身をやつしに行くのだ...
芥川龍之介 「好色」
...人気が去ってからは他の仕事に転々して...
内田魯庵 「美妙斎美妙」
...そこをふり出しに転々と流れ歩いて居りますのですが...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「機密の魅惑」
...そこでまた話がいろいろ転々しますが...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...さちよは転々して疲れていった...
太宰治 「火の鳥」
...それから転々とあの労働からこの労働と渡り歩いて...
戸田豊子 「歩む」
...罹災以来転々として持運ばれてゐる僅かばかりの品物は...
原民喜 「二つの死」
...郷里を飛びだしてから、転々した...
火野葦平 「花と龍」
...身の扱ひように困つて転々(ごろ/\)してゐた仕未だ...
牧野信一 「舞踏学校見物」
...その文庫に就いては近頃転々常に座右に一書物もないやうな日ばかりを送つてゐるんだから止むを得ないが...
牧野信一 「吾家の随筆」
...中野は三十年間転々としてアメリカであらゆる労役に従事していた間に...
宮本百合子 「一連の非プロレタリア的作品」
...ケプラーは小さいドイツの諸公国領をあちこち追われて転々としてプラーグにも住んだりした――ここで有名なデンマルク貴族天文学者ティホ・デ・ブラーエの助手として貧困な生活を送り...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...この経歴の陰に以下の恐ろしい生活が転々と附きまとうて居たのであつた...
村山槐多 「悪魔の舌」
...物語から物語へと転々している...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...転々と現在の民窯(みんよう)を訪ねようとするのである...
柳宗悦 「現在の日本民窯」
...転々とする気もちはない...
吉川英治 「新書太閤記」
...それまでにいろいろな職業を転々したんですが...
吉川英治 「親鸞聖人について」
...転々と歴任していた頃から...
吉川英治 「日本名婦伝」
便利!手書き漢字入力検索