...転々と苦しんで居ります罪人も...
芥川龍之介 「地獄変」
...色々な職業をそれからそれと転々と変えていたように思われます...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...――これを循環的に繰り返して転々するから...
種田山頭火 「其中日記」
...彼は健康地を求めて転々しなければならなくなった...
中島敦 「光と風と夢」
...常に住居を転々としていた...
萩原朔太郎 「小泉八雲の家庭生活」
...暗転々々に笑ひがとれた...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...ある者は場所を転々とする...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...矢鱈に転々して堪るものか...
牧野信一 「明るく・暗く」
...身の扱ひように困つて転々(ごろ/\)してゐた仕未だ...
牧野信一 「舞踏学校見物」
...風葉が「転々」を世に問ふた明治末葉...
正岡容 「根津遊草」
...蓋し「転々」や「歓楽」に描破されてゐる根津街巷の祭礼としては豪華ならぬ構成のものゝ方が...
正岡容 「根津遊草」
...中野は三十年間転々としてアメリカであらゆる労役に従事していた間に...
宮本百合子 「一連の非プロレタリア的作品」
...物語から物語へと転々している...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...活版所の手伝いなぞと次から次へ転々して...
夢野久作 「鉄鎚」
...転々と身を寄せてあるいた...
吉川英治 「新書太閤記」
...二人は縛(いまし)められている松の根元を転々としながら...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...『転々する間に受けるにきまっている摩擦による量目の減少にギニイ貨を委ねないことによって生ずる節約...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
...長いこと転々としてその昂ぶった神経を持てあましながら...
蘭郁二郎 「※[#「氓のへん/(虫+虫)」、第3水準1-91-58]の囁き」
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