...あの人はどうかしていますね」帆村は軽く笑って「几帳面なのか放縦なのか...
海野十三 「地獄の使者」
...私はそんなに几帳面なたちではなかったから...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...几帳面なことができるのである...
大下宇陀児 「乱歩分析」
...そして例(いつも)の几帳面な調子で...
薄田泣菫 「茶話」
...それはどんな日本座敷に通つても、きちんと坐ることをしないで、其辺(そこら)にある机や碁盤をえつちらをつちら持ち出して来て、平気でそれに腰を掛ける事で、几帳面な主人は、大抵が苦りきつて顔を顰(しか)める...
薄田泣菫 「茶話」
...几帳面な汽車の時間表は...
薄田泣菫 「茶話」
...粗末な紙に几帳面な細字が竝んでいた...
豊島与志雄 「化生のもの」
...几帳面な塗抹主義を根氣に實行したとすれば...
夏目漱石 「子規の畫」
...その下一寸二三分離して描いた二の字は几帳面な字画で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...主人は金のことはまことに几帳面な方で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あの娘はまことに物事に几帳面な性(たち)で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あの娘はまことに物事に几帳面な性(たち)で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その正確で几帳面なことに一驚を喫した...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...何よりも勤勉で几帳面な点に於いて彼は衆に抽んでていた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...細かい几帳面な字だがちょっと震えており...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...余程几帳面な人間の手で蔵(しま)い込んであったものらしく...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...日記とかメモとか几帳面な習慣のまったくない自分には多少の錯誤はないとは云いきれない...
吉川英治 「年譜」
...私の手紙に対して几帳面な黒住だっただけに...
蘭郁二郎 「蝕眠譜」
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