...私はそんなに几帳面なたちではなかったから...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...それにしても洋行前の忙しいなかからわざ/\不用の書物一冊返しに来た内田氏の几帳面なのには...
薄田泣菫 「茶話」
...几帳面な性分の彼は...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「オスカー・ブロズキー事件」
...几帳面な小男である...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...その彼の前に、几帳面な、両鬢をきれいに撫で上げたニコヂーム・アレクサンドルィチが立って、勧めるのだった...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...そうして几帳面な生活をしている」といったような意味のことであったと思う...
寺田寅彦 「俳諧瑣談」
...真面目で几帳面なんです...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「三枚の学生」
...粗末な紙に几帳面な細字が竝んでいた...
豊島与志雄 「化生のもの」
...僕も本当は几帳面なのが好きなんで...
中谷宇吉郎 「先生を囲る話」
...主人は金のことはまことに几帳面な方で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あの娘はまことに物事に几帳面な性(たち)で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...這入りもしない金の豫算をたてる事が出來ない几帳面な女になつてゐた...
林芙美子 「秋果」
...その代り聯隊ぢゆうにイワン・フョードロッチくらゐ几帳面な者はなく...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...几帳面なテイラアである...
牧逸馬 「ロウモン街の自殺ホテル」
...本筋の芸はただ几帳面な味も素(そ)ッ気(け)もないパサパサのものでいいのだと思い込んでしまっていた...
正岡容 「初看板」
...お医者が几帳面な人だからキマリどおりにするのです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...日記とかメモとか几帳面な習慣のまったくない自分には多少の錯誤はないとは云いきれない...
吉川英治 「年譜」
...私の手紙に対して几帳面な黒住だっただけに...
蘭郁二郎 「蝕眠譜」
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