...あの人はどうかしていますね」帆村は軽く笑って「几帳面なのか放縦なのか...
海野十三 「地獄の使者」
...御性格にコツンと固い几帳面なところがございまして...
太宰治 「右大臣実朝」
...そこの醫官の小川正子女史とは文通を續けて其几帳面な性質...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...真面目で几帳面なんです...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「三枚の学生」
...私の父は非常に几帳面な性格の者でありました...
徳富蘇峰 「弟を葬る」
...しかもすこぶる几帳面なものであった...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...粗末な紙に几帳面な細字が竝んでいた...
豊島与志雄 「化生のもの」
...依子は変に几帳面な所があった...
豊島与志雄 「子を奪う」
...僕も本当は几帳面なのが好きなんで...
中谷宇吉郎 「先生を囲る話」
...――あの番頭はまた恐ろしく几帳面な野郎で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...主人は金のことはまことに几帳面な方で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ちょっと例のないほど几帳面な...
久生十蘭 「キャラコさん」
...その手紙に几帳面な署名がなかつたら...
堀辰雄 「麥藁帽子」
...細かい几帳面な字だがちょっと震えており...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...ああ私は実に几帳面な事務家で...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...お医者が几帳面な人だからキマリどおりにするのです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...余程几帳面な人間の手で蔵(しま)い込んであったものらしく...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...日記とかメモとか几帳面な習慣のまったくない自分には多少の錯誤はないとは云いきれない...
吉川英治 「年譜」
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