...お上は何んでも几帳面だから――』『几帳面ならもう始めさうなもんだな...
伊藤野枝 「監獄挿話 面会人控所」
...お茶は呑めないだろうからね」袋小路休憩時間が過ぎると、几帳面な検事は、早速取調べの続行を宣した...
海野十三 「地獄の使者」
...几帳面なことができるのである...
大下宇陀児 「乱歩分析」
...几帳面な汽車の時間表は...
薄田泣菫 「茶話」
...それにしても洋行前の忙しいなかからわざ/\不用の書物一冊返しに来た内田氏の几帳面なのには...
薄田泣菫 「茶話」
...几帳面な性分の彼は...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「オスカー・ブロズキー事件」
...御性格にコツンと固い几帳面なところがございまして...
太宰治 「右大臣実朝」
...そうして几帳面な生活をしている」といったような意味のことであったと思う...
寺田寅彦 「俳諧瑣談」
...しかもすこぶる几帳面なものであった...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...その下一寸二三分離して描いた二の字は几帳面な字画で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...――あの番頭はまた恐ろしく几帳面な野郎で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あの娘はまことに物事に几帳面な性(たち)で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あの娘はまことに物事に几帳面な性(たち)で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ちょっと例のないほど几帳面な...
久生十蘭 「キャラコさん」
...何よりも勤勉で几帳面な点に於いて彼は衆に抽んでていた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...その手紙に几帳面な署名がなかつたら...
堀辰雄 「麥藁帽子」
...日記とかメモとか几帳面な習慣のまったくない自分には多少の錯誤はないとは云いきれない...
吉川英治 「年譜」
...私の手紙に対して几帳面な黒住だっただけに...
蘭郁二郎 「蝕眠譜」
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