...あの人はどうかしていますね」帆村は軽く笑って「几帳面なのか放縦なのか...
海野十三 「地獄の使者」
...そして例(いつも)の几帳面な調子で...
薄田泣菫 「茶話」
...すぐさま彼の几帳面な態度に返りながら...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...そこの醫官の小川正子女史とは文通を續けて其几帳面な性質...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...しかもすこぶる几帳面なものであった...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...すべてのことに几帳面なのである...
豊島与志雄 「新妻の手記」
...――あの番頭はまた恐ろしく几帳面な野郎で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...――あの番頭は又恐ろしく几帳面な野郎で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あの娘はまことに物事に几帳面な性(たち)で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...四角几帳面な浪人の言葉と...
野村胡堂 「裸身の女仙」
...ちょっと例のないほど几帳面な...
久生十蘭 「キャラコさん」
...その正確で几帳面なことに一驚を喫した...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...その手紙に几帳面な署名がなかつたら...
堀辰雄 「麥藁帽子」
...顧客の故モートン氏は几帳面なたちであったから...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...本筋の芸はただ几帳面な味も素(そ)ッ気(け)もないパサパサのものでいいのだと思い込んでしまっていた...
正岡容 「初看板」
...ああ私は実に几帳面な事務家で...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...また彼らより受ける几帳面な服従や敬礼について誇ったことでしたろう! なんと明らかにその家事を見とおしていられたことでしょう!何も知らざるは彼のみなり...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...私の手紙に対して几帳面な黒住だっただけに...
蘭郁二郎 「蝕眠譜」
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