...お茶は呑めないだろうからね」袋小路休憩時間が過ぎると、几帳面な検事は、早速取調べの続行を宣した...
海野十三 「地獄の使者」
...私はそんなに几帳面なたちではなかったから...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...几帳面なことができるのである...
大下宇陀児 「乱歩分析」
...それにしても洋行前の忙しいなかからわざ/\不用の書物一冊返しに来た内田氏の几帳面なのには...
薄田泣菫 「茶話」
...私の父は非常に几帳面な性格の者でありました...
徳富蘇峰 「弟を葬る」
...依子は変に几帳面な所があった...
豊島与志雄 「子を奪う」
...すべてのことに几帳面なのである...
豊島与志雄 「新妻の手記」
...僕も本当は几帳面なのが好きなんで...
中谷宇吉郎 「先生を囲る話」
...四角几帳面な文句の樣子では...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...――あの番頭は又恐ろしく几帳面な野郎で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...主人は金のことはまことに几帳面な方で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あの娘はまことに物事に几帳面な性(たち)で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その代り聯隊ぢゆうにイワン・フョードロッチくらゐ几帳面な者はなく...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...その手紙に几帳面な署名がなかつたら...
堀辰雄 「麥藁帽子」
...顧客の故モートン氏は几帳面なたちであったから...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...細かい几帳面な字だがちょっと震えており...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...お医者が几帳面な人だからキマリどおりにするのです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...ボルドー本の書き入れを見るとなかなか几帳面な行儀のよい字であって...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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