...博士は運転手に賃銀を支払うと...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...数名の賃銀計算係というものがいるのですけれど...
江戸川乱歩 「算盤が恋を語る話」
...そして賃銀勞働は全く勞働者間の競爭の上に立つてゐる...
堺利彦訳 幸徳秋水訳 「共産黨宣言」
...それは労なくして賃銀を受取ることを恥しく思ふけなげな心持からと云ふよりは...
武田麟太郎 「釜ヶ崎」
...とにかくまいりましょう」八郎は馬からおりて約束の賃銀を馬子に払い...
田中貢太郎 「人面瘡物語」
...千部の摺賃銀四百匁とすると...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...ネルロはその日の賃銀を得意そうに計算し...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 菊池寛訳 「フランダースの犬」
...労働者の賃銀の百分の五を毎月強制積み立てをさせるんだ...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...「鉄」「賃銀奴隷宣言」等の作者岩藤雪夫もまた...
平林初之輔 「昭和四年の文壇の概観」
...技術を使って働き通しに働いて僅かに七十銭や一円の賃銀しか与えられない労働婦人に比べて...
細井和喜蔵 「女給」
...その賃銀の払われる労働時間のうちに教育のための時間を半分ずつ算入しているところなどは...
宮本百合子 「明るい工場」
...巣鴨の学校から志村のその工場へ通うバス代と別に「相当した賃銀」を出していると語っている...
宮本百合子 「新しい婦人の職場と任務」
...イギリスの良品高価に対する良品廉価生産・高賃銀低コストを目ざす科学主義工業という呼び名が...
宮本百合子 「新しい婦人の職場と任務」
...女が男と同じ賃銀をとることができても...
宮本百合子 「新しい婦人の職場と任務」
...同一労働同一賃銀ということは...
宮本百合子 「いのちの使われかた」
...賃銀がやすすぎるとか云った時...
宮本百合子 「刻々」
...賃銀の値上を要求することは正当過ぎる要求として勿論同感しますが...
与謝野晶子 「階級闘争の彼方へ」
...しかも賃銀は、一作の仮面(めん)も、なお一俵の玄米(くろごめ)にもならぬ程だそうである...
吉川英治 「私本太平記」
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