...資本がなくなれば賃銀勞働がなくなるといふ...
堺利彦訳 幸徳秋水訳 「共産黨宣言」
...賃銀、一等、三円五十銭...
太宰治 「佐渡」
...賃銀(ちんぎん)の関係から支那(しな)人や日本人を事務員に使っていた...
田中貢太郎 「机の抽斗」
...「こんなことじゃとても追着(おっつ)きこはありゃしない」お島は暮に受取るべき賃銀を...
徳田秋声 「あらくれ」
...賃銀(ちんぎん)なんかいいかげんに定(き)めて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...二週間の労働賃銀十一円也...
林芙美子 「新版 放浪記」
...積立金が賃銀と同時に支払われるのは...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...その賃銀のためにではなく...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...その賃銀の払われる労働時間のうちに教育のための時間を半分ずつ算入しているところなどは...
宮本百合子 「明るい工場」
...婦人の性の本来は生殖に重点をおかれているのであるから、社会労働は、常に男の補助の範囲であるのが自然であり、従って賃銀も、いわゆる世帯主としての負担のにない手である男よりやすいのが当然であるとする論者がある...
宮本百合子 「新しい婦人の職場と任務」
...労働の種別基本賃銀による共同労働...
宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェトの芸術」
...随って賃銀も貰わないのである...
シュミットボン Willhelm Schmidt-Bonn 森鴎外訳 「鴉」
...賃銀の値上を要求することは正当過ぎる要求として勿論同感しますが...
与謝野晶子 「階級闘争の彼方へ」
...賃銀の値上は、その要求に成功したる少数の工場労働者だけに目前の窮乏を救うだけのものです...
与謝野晶子 「階級闘争の彼方へ」
...その賃銀の一部を収めてゐる...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...低き賃銀、薄き利潤、倹素な衣食に甘んじつつ過度の勤労に服する支那人に対して、一般に生活の向上した日本人が競争し得ないのは明かな事実ながら、猶併し予等は殖民地の邦人気質が概して下級労働を嫌忌し、懶惰、尊大、贅沢、虚栄の中に不当の利潤を求めて其日を送る風のあるのを否み難い...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...賃銀泥棒だ、こいつあ...
吉川英治 「新書太閤記」
...たいがい賃銀を求めずに...
吉川英治 「親鸞」
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