...彼は土地買収によって巨万の富を得たと噂されている...
...船商人の一人が巨万の富を手に入れた話が伝説として残る...
...牛馬取締役で貧乏農夫の仙吉(せんきち)が、十種の牛を飼い、巨万の富を築いていく物語...
...われら巨万の富貴をのぞまず...
太宰治 「HUMAN LOST」
...十年間に巨万の財産を造つた...
田山花袋 「ある僧の奇蹟」
...これに反し自分の同僚(どうりょう)友人が潔(いさぎよ)からざる手段(しゅだん)を弄(ろう)して巨万の富を積み...
新渡戸稲造 「自警録」
...この巨万の富を何(ど)う処分するか...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...みっちゃんは巨万の富を手に入れ...
野村胡堂 「古城の真昼」
...巨万の小切手を眼の前に置いても...
野村胡堂 「胡堂百話」
...巨万の富を護るために抱えておくという...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...木曽(きそ)の御留山(おとめやま)を伐(き)り出して巨万の暴富を積みました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...幽香子の持って居る巨万の富さえ自由になれば...
野村胡堂 「死の舞踏」
...中にはそんな意気張りや豪奢の為めに巨万の身代を叩き潰したものさへあつたのです...
堀口九萬一 「フランソア・コッペ訪問記」
...巨万の財産を死蔵して...
夢野久作 「けむりを吐かぬ煙突」
...自分の実家が巨万の富豪で...
夢野久作 「少女地獄」
...そいつが人の欲しがる巨万の富...
夢野久作 「探偵小説の正体」
...あれで巨万の富豪なんだよ...
夢野久作 「爆弾太平記」
...限り無い精力と、巨万の富と、行き届いた化粧法とに飽満(ほうまん)した、百パーセントの魅惑そのものの寝姿である……ことに、その腮(あご)から頸(くび)すじへかけた肉線の水々(みずみず)しいこと……...
夢野久作 「一足お先に」
...しかも巨万の富を貯えて印度(インド)貿易に関する限り非常な潜勢力を有し...
夢野久作 「冥土行進曲」
...巨万の富を掴(つか)んでみせるぞ...
横光利一 「上海」
...いわゆる巨万の一攫を夢みることもできるし仲間買(コンパニー)もやれるし合八(ごうはち)もできるし...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
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