...勝手に誇張して着色するのは對象の外形を無視してその本質を表現する爲である...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...併し此處にはその善を誇張して見せびらかさうとする意志なきが故に...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...少し誇張して言えば...
高見順 「如何なる星の下に」
...――誇張して言えば...
高見順 「如何なる星の下に」
...私は幾分誇張して言えば...
高見順 「如何なる星の下に」
...彼が誇張して話したとみえて...
徳田秋聲 「或売笑婦の話」
...要点だけを誇張して云えば...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...一幅の絵に仕上げるために、自分で誇張して、わずかな他人のことばにたてついて、針ほどのことを棒のように言いふらしたのだ、――それをちゃんと承知しておるくせに、われから先に腹を立てる...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...クリストフの素気ない感情を誇張して考えてるのかもしれなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...とりもなおさず――もちろん私は少し誇張してはいますが...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...さう言葉を誇張して...
牧野信一 「鸚鵡の思ひ出」
...誇張して言えば胸がすこしドキドキしたくらいである...
三好十郎 「恐怖の季節」
...自分たちの不幸を誇張して彼らの涙をそそろうとする...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...あのときは誇張して云えば...
山本周五郎 「めおと蝶」
...何となくその疑いの方向に誇張して考えられたり無理に結び付けられたりし易い...
夢野久作 「復讐」
...私は労農露西亜の悲惨な一面を誇張して考へるのであつた...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...中にひとり盛んに驚き方を誇張して喋舌(しゃべ)っている男がある...
吉川英治 「江戸三国志」
...そして、拳を見せ、日頃の飼い主のやさしさを、媚態(びたい)であるほど、誇張して見せた...
吉川英治 「御鷹」
便利!手書き漢字入力検索