...頭は角刈りでさ...
石川啄木 「我等の一團と彼」
...俯向(うつむ)けていた地薄な角刈(かくがり)の頭を擡(もた)げて...
泉鏡花 「浮舟」
...主人は頭を角刈りにした痩せた男で...
梅崎春生 「狂い凧」
...どうぞ」実直そうな角刈りの父親が...
梅崎春生 「幻化」
...母親は白い頭髪を短く角刈にして...
太宰治 「彼は昔の彼ならず」
...短い角刈にした小さい頭と...
太宰治 「逆行」
...角刈はその時口を挟んだ...
田中貢太郎 「春心」
...室(へや)の風景だけだよ」角刈がにやりと笑った...
田中貢太郎 「春心」
...角刈りにした頭の地も綺麗で...
徳田秋声 「足迹」
...半纏(はんてん)の角刈(かくがり)と入れ違に這入(はい)って来て...
夏目漱石 「明暗」
...番台では汚れ腐った白上衣を着た角刈の中僧が無精な科(しぐさ)でコップをゆすいでい...
久生十蘭 「金狼」
...その中に博徒のような無惨な人相をした角刈の男の写真があった...
久生十蘭 「黒い手帳」
...職人か寄席芸人かといったように髪を角刈(かくがり)にし...
久生十蘭 「昆虫図」
...さっきから、一人で、蛇口(じゃぐち)のすぐ下に浸っていた、角刈頭で、色の青黒い、全身に彫青(いれずみ)をほどこした、眼つきの鋭い男である...
火野葦平 「花と龍」
...角刈にしている頭髪の下に...
火野葦平 「花と龍」
...ところが、もみあって、幾ばくも経たない間に、角刈の茄子色は、奇妙な呻(うめ)き声を発すると、そこへ、提灯をたたむように、へなへなと、坐りこんでしまった...
火野葦平 「花と龍」
...次郎さんと呼ばれる角刈りの美(い)い男ぶッた若い熟練工と四十がらみの主任と...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...やがて角刈の次郎さんとお勢ちゃんが...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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