...彼女は蓮台に座って瞑想していた...
...寺院で蓮台を見かけたとき、自然と手を合わせた...
...蓮台に掛ける布や花は季節に合わせて変えられる...
...お坊さんが蓮台に上がって経文を唱え始めた...
...蓮台に座っていると、心が落ち着く...
...胸の波さへ穏やかなる安心の蓮台(れんだい)に休らふを得るに至れる也...
石川啄木 「閑天地」
...一人前払ッテオレハ蓮台(れんだい)デ越シ...
中里介山 「大菩薩峠」
...この寺は由緒(ゆいしょ)のある寺だそうでところどころに大きな蓮台(れんだい)の上に据(す)えつけられた石塔が見える...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...その仏様は胡坐(あぐら)をかいて蓮台(れんだい)の上に坐(すわ)っていた...
夏目漱石 「道草」
...そんなことで蓮台(れんだい)に引きのせようたって...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...同じ時の作に 安政の松陰も乗せ船の笛出づとて鳴らばめでたかるべし ありし日の蓮台寺まで帰る身となりて下田を行くよしもがな などがある...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...そのあとで死ねば九品蓮台(くぼんれんだい)の最上位にだって生まれることができるでしょう...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...福田より蓮台にいたる間美田長し...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...蓮台野には蝦夷銭(えぞせん)とて土にて銭の形をしたる径二寸ほどの物多く出づ...
柳田国男 「遠野物語」
...洛外の蓮台野(れんだいの)の巣を立ってきた時から彼らはすでにあらかじめ大乗院を目的として来たに相違なく...
吉川英治 「親鸞」
...高札には蓮台寺野とあったのに...
吉川英治 「宮本武蔵」
...やはりこの野つづきである蓮台寺野で...
吉川英治 「宮本武蔵」
...蓮台寺野の一件で...
吉川英治 「宮本武蔵」
...二蓮台寺野の過ぐる日のことは...
吉川英治 「宮本武蔵」
...蓮台寺野の折も、次の時も、実見できなかったが、今暁は見られる...
吉川英治 「宮本武蔵」
...そうした人々の間に、(近頃、御城下で、無可(むか)と変名している牢人は、京都の蓮台寺野、三十三間堂、一乗寺村などで、相次いで吉岡一族の者を葬(ほうむ)り、遂に、吉岡家そのものを、断絶にまで導いてしまった宮本武蔵だといううわさだが)と、伝えられ出したことから、今なお、武蔵に深い怨恨を抱いている者の口火から、(眼障(めざわ)りだ)となり、(討てぬものか)と、囁(ささや)かれ出し、遂に、「殺(や)れ」と、なってしまって、かなり根気よく機を測(はか)っていたが、一昨夜のような失敗に帰してしまった理(わけ)だというのであった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...天人は琵琶(びわ)を持って静かに蓮台(れんだい)の上にすわっている...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...蓮台にのった仏菩薩の姿からも...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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