...なんという蒸し暑さでしょう」「なるほどなるほど...
海野十三 「地軸作戦」
...意外にも蒸しかへし的な味は發見されず...
佐野昌一 「虫喰ひ算大會」
...明朝蒸し返しては造り直して客に勧める...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...蒸しタオルにアルコールを滴(た)らしたのを持って来させて...
谷崎潤一郎 「細雪」
...・かさなつて山のたかさの空ふかく霧島に見とれてゐれば赤とんぼ朝の山のしづかにも霧のよそほひチヨツピリと駄菓子ならべて鳳仙花旅はさみしい新聞の匂ひかいでも山家明けてくる大粒の雨重荷おもかろ濃き影ひいて人も馬も朝焼け蜘蛛のいとなみのいそがしさ・泣きわめく児に銭を握らし蒸し暑い日の盗人つかまへられてしまつたこんなにたくさん子を生んではだか死にそこなつて虫を聴いてゐる九月廿一日曇...
種田山頭火 「行乞記」
...東京でも蒸し暑い夜の続く年もある...
寺田寅彦 「涼味数題」
...四十五日間、蒸しかえしで、ガン張ってきた様子を話してから、こう云った...
徳永直 「工場新聞」
...町の名物たるある蒸し菓子を注文した...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...余り蒸し暑いので...
豊島与志雄 「二等車に乗る男」
...苔蒸した石段の上に門が立つてゐる...
永井荷風 「十年振」
...蒲団蒸しにあっているわたしを...
中里介山 「大菩薩峠」
...人間が蒸しやきにならないですむには...
中谷宇吉郎 「宇宙旅行の科学」
...蒸し釜で蒸しあげられるような夜の九時すぎ...
久生十蘭 「虹の橋」
...その伝(でん)を蒸しかえそうとしている...
久生十蘭 「ボニン島物語」
...米の粉を大匙二杯ばかり入れて蒸しても美味しいものが出来ます...
村井弦斎 「食道楽」
...南瓜は西洋料理から変化した南瓜蒸しというものも出来ます...
村井弦斎 「食道楽」
...日光が蒸しついてくるので...
室生犀星 「蛾」
...幹と云ふ幹には苔が蒸して...
吉江喬松 「山岳美觀」
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