...流人先で新たな人生を歩むことを決意した...
...彼は流人先で働きながら日本語を学んでいる...
...流人先に住まいを確保するためにあちこち探している...
...右に目を移せば三四人先に木部がいた...
有島武郎 「或る女」
...元氣も顏色も人先に衰(おとろ)へて...
石川啄木 「歌のいろ/\」
...怎してか大抵一人先に帰つて来るので...
石川啄木 「二筋の血」
...芝居好の金持の若旦那とか――各自(めい/\)新しい時代の空氣を人先に吸つてゐると思ふ種々(いろ/\)の人が...
石川啄木 「無名會の一夕」
...婆やはせき立てて一人先に御飯に坐らせて...
鈴木三重吉 「桑の実」
...その全国行商人先駆者同盟というのを俺は何も知らなかった...
高見順 「いやな感じ」
...白石常人先生(しらいしつねひとせんせい)でした...
高山毅 「福沢諭吉」
...ミルミドネスの陣中の怯れぬ一人先づ斃る...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...一人先へ帰るわけにいかず...
徳田秋声 「縮図」
...一人先へ別の家へ行かして...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...お母さんは一人先刻(サツキ)から考へることがあつたの...
中原中也 「その頃の生活」
...黒衣に白襟を付けた騎馬の役人(アルグアシル)が二人先頭に立ち...
野上豊一郎 「闘牛」
...森要人先生は、その女学校でもたいした重要なひとでもないらしく、朝礼の時間でも、庭の隅(すみ)に呆んやり立っていられた...
林芙美子 「私の先生」
...こんなときには人先きにあらわれるはずの道長の顔がみえない...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...かく専門的の攻撃に遇(あ)ひては余ら『康熙字典(こうきじてん)』位を標準とせし素人先生はその可否の判断すら為しかねて今は口をつぐむより外なきに至りたり...
正岡子規 「墨汁一滴」
...又「蜀山人先生御病気のよし(中略)御病状も承度候」と書してある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...それでも三島は片足を高く上げつつずんずん一人先の方へ進むので...
横光利一 「旅愁」
...予等の外に白耳義(ベルジツク)の青年詩人が一人先に来合せて居た...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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