...再深く土中に隠れて又と人目にかゝらないやうになつて仕舞つた...
ウィリアム・バトラー・イエーツ William Butler Yeats 芥川龍之介訳 「「ケルトの薄明」より」
...又とないよい手本ぢや...
芥川龍之介 「地獄變」
...この自然の配合が又となく見ごとだ...
高村光太郎 「山の秋」
...彼はその蘭人の恩を忘れぬ美しい心が又となく嬉しく思はれた...
太宰治 「地図」
...ブルジョア国家の手に成り又は統制に服する大学やアカデミー程手近かなものは又とあるまい...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...子供中間の女王(によわう)樣又とあるまじき惠みは大人よりも利きが早く...
樋口一葉 「たけくらべ」
...又とやりたいとは思はない...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...こんな又とない機会を逃してなるものか...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...」私「又とない君には適当な仕事だと...
牧野信一 「雑談抄」
...傍目には又とないナマケモノの月日を繰り返してゐるのだ...
牧野信一 「西瓜喰ふ人」
...又と見られぬ世界一の珍らしい夫婦です...
夢野久作 「豚吉とヒョロ子」
...又とない尊い自分のためにである...
宮本百合子 「大いなるもの」
...自分たちの結びつきの又となさについて感銘している様子です...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...先生が世界に又とない彫物師で...
森鴎外 「花子」
...何としても赤と緑と黄との諧調が又となく立派である...
柳宗悦 「赤絵鉢」
...こんな可笑しい事が又とあろうか...
夢野久作 「白髪小僧」
...却ってこの邪道に陥って又と再び本通りに帰る事が出来ないようになる恐れがあるのであります...
夢野久作 「鼻の表現」
...私の生涯にとって又とない大きな大きな奇蹟以外の何ものでもなかった...
夢野久作 「眼を開く」
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