...再深く土中に隠れて又と人目にかゝらないやうになつて仕舞つた...
ウィリアム・バトラー・イエーツ William Butler Yeats 芥川龍之介訳 「「ケルトの薄明」より」
...又とないよい手本ぢや...
芥川龍之介 「地獄變」
...猫又とお化け鞄とを盗み出させ...
海野十三 「鞄らしくない鞄」
...こんなすばらしい儲け口は又とないよ...
海野十三 「透明猫」
...その又となりが廊下を一つ隔てゝ上司君の部屋...
近松秋江 「初雪」
...資本と軍部との根本的対立ということ程ナンセンスな常識は又とあるまい...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...殺害者とは何という望外の幸いであろう! それは又とない身代わりであって...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...四つ又と共に上り框(かまち)へ腰をかける...
長塚節 「芋掘り」
...あれは猫又と綽名(あだな)のある強(したゝ)か者...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...又とやりたいとは思はない...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...又とない避難所とし祈りの場所とする事は...
宮本百合子 「大いなるもの」
...このお手紙のなかで又とりあげられているのをくりかえしよみます...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...急に二三歩ひょろついてそれなり倒れもせず又とり直して行きつづけるの...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...凡てのものが今日ほど忙しく流れ去ることは又とないかもしれぬ...
柳宗悦 「雑器の美」
...又となくむごたらしい目に遭(あ)いながら...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
...……コンナ矛盾した事が又とほかに在り得ようか...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...却ってこの邪道に陥って又と再び本通りに帰る事が出来ないようになる恐れがあるのであります...
夢野久作 「鼻の表現」
...この世に又とない苦しみに囚われてしまいましたので...
夢野久作 「霊感!」
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