...「鞭声(べんせい)粛々(しゅくしゅく)夜(よる)河(かわ)を渡る」なぞと...
芥川龍之介 「奇怪な再会」
...粛々如として恭(うやう)やしく控えてると...
内田魯庵 「鴎外博士の追憶」
...粛々とした行軍が始まった...
梅崎春生 「狂い凧」
...粛々として永遠に歩き続けてるのに違いない...
豊島与志雄 「丘の上」
...一様に列を正し粛々としておごそかに...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...さあ一緒になって」一団になった山の娘は粛々(しゅくしゅく)として道標の傍(かたわら)へやって来る...
中里介山 「大菩薩峠」
...粛々と行列を練ってお通りになったので...
中里介山 「大菩薩峠」
...新撰組の一行が粛々として三条大橋を西に向って渡り去った...
中里介山 「大菩薩峠」
...粛々たる説教の声...
山路愛山 「英雄論」
...T「私と云う男は何処までいじめられるんだ!」夜は更けて風粛々...
山中貞雄 「中村仲蔵」
...敵の糧倉本部たる北山のふもとへ粛々と迫って...
吉川英治 「三国志」
...粛々(しゅくしゅく)たる夜行には都合が悪かったが...
吉川英治 「三国志」
...けれど二階堂のやしきから貝の音にしたがって歩武堂々と町なかも意識して粛々(しゅくしゅく)とながれて来た...
吉川英治 「私本太平記」
...音なき波の歩みのように粛々(しゅくしゅく)とこれへ向ってまいります」との...
吉川英治 「私本太平記」
...極めて粛々(しゅくしゅく)と来るのであったが...
吉川英治 「新書太閤記」
...子の刻といえば、正に真夜半、篝(かがり)も暗く、山中の軍営は、粛々、松の葉か、露のふる音ばかりだった...
吉川英治 「新書太閤記」
...いかがわしい女に壮士の装(なり)をさせて鞭声粛々(べんせいしゅくしゅく)を吟じさせたりして...
吉川英治 「松のや露八」
...粛々と岸に沿って上流へ移動しはじめた...
吉川英治 「源頼朝」
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