...粛々と隊伍を組んで進む...
海野十三 「人造人間戦車の機密」
...右折して大通りを粛々と衆議院議長官舎の右側にすすまれた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...粛々として坂道を登り...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...粛々として永遠に歩き続けてるのに違いない...
豊島与志雄 「丘の上」
...私らは粛々としてそれに従った...
永井隆 「長崎の鐘」
...粛々(しゅくしゅく)としてこの茶店に入って来ました...
中里介山 「大菩薩峠」
...一隊の練兵が粛々(しゅくしゅく)と練って来る...
中里介山 「大菩薩峠」
...太古のような陰闇たる闇の中を粛々と進んで行く...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...いま粛々とみかたが原めざして出陣して行った...
山本周五郎 「死處」
...粛々と山の隠し道へすすんで行く...
吉川英治 「三国志」
...敵の糧倉本部たる北山のふもとへ粛々と迫って...
吉川英治 「三国志」
...音なき波の歩みのように粛々(しゅくしゅく)とこれへ向ってまいります」との...
吉川英治 「私本太平記」
...粛々(しゅくしゅく)とわたってゆく一行(こう)の松明(たいまつ)が...
吉川英治 「神州天馬侠」
...それにつづいてあまたの御岳行人(みたけぎょうにん)が白衣(びゃくえ)をそろえて粛々(しゅくしゅく)と広前(ひろまえ)へ降(お)りてくる...
吉川英治 「神州天馬侠」
...極めて粛々(しゅくしゅく)と来るのであったが...
吉川英治 「新書太閤記」
...先鋒は、粛々と、播州加須屋へ入っていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...粛々(しゅくしゅく)と麓へむかって降りかけていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...子の刻といえば、正に真夜半、篝(かがり)も暗く、山中の軍営は、粛々、松の葉か、露のふる音ばかりだった...
吉川英治 「新書太閤記」
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