...彼女は矢先を変えて、新しいプロジェクトに着手した...
...矢先に挟まったかけらが痛かった...
...矢先が尖っているナイフは危険だ...
...矢先をついた発言で彼を怒らせてしまった...
...彼は矢先の狙いが定かで、命中精度が高かった...
...二十七俊助(しゅんすけ)は不快になっていた矢先だから...
芥川龍之介 「路上」
...彫工会の発会等もすべて落着し私はこれから大いにやろうと意気組んでいた矢先...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...いつかゆつくりお話相手にでもお伺ひしたいものと考へてゐた矢先でございましたので...
太宰治 「右大臣実朝」
...と考えながらもそれを言い出せずにいた矢先に...
太宰治 「人間失格」
...酒の酔いもさすがに不潔に感ぜられて来た矢先でもあったし...
太宰治 「人間失格」
...恰(あたか)もその矢先に...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...」そう言っている矢先へ...
徳田秋声 「爛」
...それにまた先刻(さっき)占いのはなしから清岡の言った事が何となく気にかかってならぬ矢先...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...神尾一派の者と小森の矢先とを眺めました...
中里介山 「大菩薩峠」
...前から読みたいと思っていた矢先...
中谷宇吉郎 「清々しさの研究の話」
...ボツボツ支度を心掛けていた矢先ですから...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...何しろ赤ン坊が生れる矢先でござんすから...
長谷川伸 「沓掛時次郎 三幕十場」
...どんな精巧な仕掛がしてあることかと期待していた矢先に...
平林初之輔 「人造人間」
...われながら呆れ返つてゐた矢先だつたので...
堀辰雄 「巣立ち」
...再びまた以前の母子差し向いの面倒のない生活に一種の不精から来る安らかさを感じている矢先きでもあったのだ...
堀辰雄 「菜穂子」
...神田や銀座の寄席へ乗りだして向上の矢先...
山本笑月 「明治世相百話」
...ここへ来たら大変だぞ……と泳ぎながら考えている矢先だったもんだから仰天したよ...
夢野久作 「爆弾太平記」
...ハッと思って、妙な疑惑につつまれていると、その矢先に、陰森(いんしん)とした空気を破って、後ろで不意な人声がする...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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