...彼女は矢先を変えて、新しいプロジェクトに着手した...
...矢先に挟まったかけらが痛かった...
...矢先が尖っているナイフは危険だ...
...矢先をついた発言で彼を怒らせてしまった...
...彼は矢先の狙いが定かで、命中精度が高かった...
...誰かに聞いてもらいたいと思っている矢先だったので...
有島武郎 「星座」
...その翌日引越しをする矢先になって...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...そろそろとからだで了解しかけて來た矢先...
太宰治 「ダス・ゲマイネ」
...せっかく起きたらすぐ出かけようと意気込んでいた矢先であったから...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...これからかかろうという矢先にそんな悪い病気に取(と)っつかれては……」と老妻(かみさん)はしみじみと同情した...
田山花袋 「田舎教師」
...自分は自分で早く身を固めようと思っていた矢先だったから...
近松秋江 「雪の日」
...それに引越してやっと山の手の生活に入ったと思った矢先...
中谷宇吉郎 「先生を囲る話」
...何事をも怖化(か)せんとあせる矢先に現わるる門番の狂言は...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...手討にされたお園の事が気になって居る矢先き...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...お上へ返そうと思っている矢先でもあり...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...借金を返すといくらも殘らない――死骸の財布に二分しきやなかつた――でもう少し金を欲しいと思ふ矢先...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...借金を返すといくらも残らない――死骸の財布に二分(ぶ)しきゃなかった――でもう少し金を欲しいと思う矢先...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...萬端の手配を始めようといふ矢先だつたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...警視庁からお目玉を頂戴(ちょうだい)している矢先のことでもあるので...
平林初之輔 「五階の窓」
...そろそろこんな山暮しを切り上げようかと考えていた矢先だった...
堀辰雄 「木の十字架」
...暫くうるさい岡ッ引の眼から離れたものと安心していた矢先ですから...
吉川英治 「江戸三国志」
...矢先を眺めながら...
吉川英治 「源頼朝」
...龍(たつ)を見(み)つけ次第(しだい)矢先(やさき)にかけて射落(いおと)さうと思(おも)つてゐるうちに...
和田萬吉 「竹取物語」
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