...彼女は矢先を変えて、新しいプロジェクトに着手した...
...矢先に挟まったかけらが痛かった...
...矢先が尖っているナイフは危険だ...
...矢先をついた発言で彼を怒らせてしまった...
...彼は矢先の狙いが定かで、命中精度が高かった...
...外部(そと)から来た男だと考え始めていた矢先きだったので...
大阪圭吉 「死の快走船」
...自殺を処世術みたいな打算的なものとして考えていた矢先であったから...
太宰治 「葉」
...つい存じませんでしたので……」「巡視かね?」「ハイ……」今私がこのとおりの恰好をしようと思っている矢先へ...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...恰(あたか)もその矢先に...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...一遍亭主を取っちめてやろうと考えていた矢先だったのである...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...それをひねくり廻している矢先へ通りかかったのが保険会社社長で葬儀社長で動物愛護会長で頭が禿(は)げて口髯(くちひげ)が黒くて某文士に似ている池田庸平事大矢市次郎君である...
寺田寅彦 「初冬の日記から」
...」そう言っている矢先へ...
徳田秋声 「爛」
...好子も未見の若いその読者に感激を感じてゐた矢先き...
徳田秋聲 「水ぎわの家」
...何か事あれがしと思う矢先にこの一揆が起ったのだから...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...いよいよ今晩こそと、思い込んだ矢先、お前さんは大急ぎで二階から下りて、植田のお陣屋の方へ行きましたね、占めたとわしはあの時から、お前さんのあとをつき通しで、ここまで来たのですよ」ああ、どこまで執念深(しゅうねんぶか)い男であろうとお豊は身慄(みぶる)いを止めることができません...
中里介山 「大菩薩峠」
...さしも手練の小森の矢先が...
中里介山 「大菩薩峠」
...その中に引き込まれた矢先...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...太平無事なことを考へてゐる矢先...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...なんか変った事が起らなければいいがと思っている矢先...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...さていよいよ金次と市五郎の昨夜の動きを調べて見ようと言ふ矢先でした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...不安を感じはぢめた矢先に...
牧野信一 「競馬の日」
...大阪へ出て新規蒔き直しをしようとした矢先き...
柳田国男 「故郷七十年」
...いよいよ誰かを派遣しようと考えていた矢先...
和辻哲郎 「鎖国」
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