...彼女は矢先を変えて、新しいプロジェクトに着手した...
...矢先に挟まったかけらが痛かった...
...矢先が尖っているナイフは危険だ...
...矢先をついた発言で彼を怒らせてしまった...
...彼は矢先の狙いが定かで、命中精度が高かった...
...とにかくそう考えて生活転換をした矢先なのである...
犬田卯 「沼畔小話集」
...それでなくても評判の悪い矢先ですから...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「機密の魅惑」
...枝に葉をつけておいおいに船乗り達の頭へ強靭(きょうじん)な根を下ろしはじめた矢先き...
大阪圭吉 「灯台鬼」
...主人公が家庭に倦怠(けんたい)を感じはじめている矢先...
太宰治 「猿面冠者」
...そろそろとからだで了解しかけて來た矢先...
太宰治 「ダス・ゲマイネ」
...その頃は私も一生懸命に勉強していい詩を書きたいと念じていた矢先で...
太宰治 「男女同権」
...少しへんになっていた矢先であったし...
太宰治 「畜犬談」
...―――と云う心持があった矢先に...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...―――そんなことを思いながら歩いている矢先だったのである...
谷崎潤一郎 「途上」
...一遍亭主を取っちめてやろうと考えていた矢先だったのである...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...以前大阪で兵隊が続々と警察へ引っぱられたという警察の不埒な仕打ちもあると聞いている矢先だ...
戸坂潤 「社会時評」
...このおめでたい矢先に...
中里介山 「大菩薩峠」
...もう大丈夫と思つて居る矢先に...
楢崎龍、川田雪山 「千里駒後日譚」
...いい値に売り飛ばそうとする矢先を...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...彼とすれちがはうとした矢先き...
堀辰雄 「夏の手紙」
...俺も気心の知れた相手が欲しいと思っていた矢先なんだ」二人は極めて小声で囁合っているが...
松本泰 「日蔭の街」
...思いあまって閉業しようとした矢先き...
柳田国男 「故郷七十年」
...いよいよ誰かを派遣しようと考えていた矢先...
和辻哲郎 「鎖国」
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