...彼女は矢先を変えて、新しいプロジェクトに着手した...
...矢先に挟まったかけらが痛かった...
...矢先が尖っているナイフは危険だ...
...矢先をついた発言で彼を怒らせてしまった...
...彼は矢先の狙いが定かで、命中精度が高かった...
...一は彩管報国の念やみ難いものを抱いていた矢先だったので...
上村松園 「楠公夫人」
...宗教の一大改革を心密かに考えていた矢先だったので...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「むかでの跫音」
...一遍亭主を取つちめてやらうと考へてゐた矢先だつたのである...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
... 310されどアポローン其矢先外(そ)らして胸を射せしめず...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...だから彼女は私のものになるはずと思っていた矢先...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「曲れる者」
...その矢先混雑する船梯子(ふなばしご)を上って...
永井荷風 「監獄署の裏」
...長吉はいかほど暖い日和(ひより)でも歩いているとさすがにまだ立春になったばかりの事とて暫(しばら)くの間寒い風をよける処をと思い出した矢先(やさき)...
永井荷風 「すみだ川」
...女はまず禽獣(きんじゅう)と大差なきものと思込んでいる矢先...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...親兄弟と云う解けぬ謎のある矢先に...
夏目漱石 「虞美人草」
...自分で自分の仕事をして見たくてならない矢先へ...
夏目漱石 「門」
...ちぢらし髪やどくどくしい口紅やいたずらに Actif な紅毛(こうもう)女のエキゾティシズムにはあきあきしている矢先とて...
西尾正 「放浪作家の冒険」
...ムシヤクシヤして居る矢先だつたので...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...一生懸命証拠の蒐集(しゅうしゅう)に浮身をやつしている矢先...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...折からお目出度矢先...
樋口一葉 「大つごもり」
...私のこれまでの「小説」といふものに對する考へが非常に變つて來かかつた矢先...
堀辰雄 「「神々のへど」」
...その筋は加速度にやっきになっている矢先――いうまでもなく九月八日の夜はもちろん...
牧逸馬 「女肉を料理する男」
...」四郎が返事をしやうと思つてゐた矢先に母が云つた...
牧野信一 「四郎と口笛」
...若先生の讐(かたき)を取りたいものだと思っている矢先へ伯母が私を呼び寄せたのです...
夢野久作 「あやかしの鼓」
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