...彼女は矢先を変えて、新しいプロジェクトに着手した...
...矢先に挟まったかけらが痛かった...
...矢先が尖っているナイフは危険だ...
...矢先をついた発言で彼を怒らせてしまった...
...彼は矢先の狙いが定かで、命中精度が高かった...
...これから一修業という矢先へ...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...けれどこの間の私の無謀で郷里の父母の感情を破っている矢先...
田山花袋 「蒲団」
...何とか口実をつけて逃げたいと思ふ矢先...
永井荷風 「男ごゝろ」
...石に噛(か)みついてもと思う矢先に道也(どうや)の演説を聞いて床についた...
夏目漱石 「野分」
...その中に引き込まれた矢先...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...もう大丈夫と思つて居る矢先に...
楢崎龍、川田雪山 「千里駒後日譚」
...それに自分(じぶん)でも可成(かな)り後悔(こうくわい)しかけてゐる矢先(やさき)だつたのが...
南部修太郎 「畫家とセリセリス」
...さていよいよ金次と市五郎の昨夜の動きを調べて見ようと言ふ矢先でした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...私が死ぬ――と思ひ込んだ矢先...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...列強の対朝鮮条約熱はいよいよ高まっていた矢先である...
服部之総 「撥陵遠征隊」
...何とか十月は――と考へてゐる矢先...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...彼の自棄――私の自棄よりも遙かに惡い――の恐れが如何に私の心を刺したことか! それは私の胸に刺さつた鏃(やじり)の矢先であつた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...われながら呆れ返つてゐた矢先だつたので...
堀辰雄 「巣立ち」
...希望が湧くかもしれないと思った矢先...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「幽霊島」
...ここへ来たら大変だぞ……と泳ぎながら考えている矢先だったもんだから仰天したよ...
夢野久作 「爆弾太平記」
...私も落着き先が当てにならない矢先だったので...
吉川英治 「江戸三国志」
...暫くうるさい岡ッ引の眼から離れたものと安心していた矢先ですから...
吉川英治 「江戸三国志」
...やりかけていた為事(しごと)に充分気を腐らしていた矢先なので...
若山牧水 「青年僧と叡山の老爺」
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