...彼女は矢先を変えて、新しいプロジェクトに着手した...
...矢先に挟まったかけらが痛かった...
...矢先が尖っているナイフは危険だ...
...矢先をついた発言で彼を怒らせてしまった...
...彼は矢先の狙いが定かで、命中精度が高かった...
...いっさいを投げ出して再び満鮮地方へでも出かけようかと捨鉢な気持さえ起りかねない矢先だった...
犬田卯 「瘤」
...異(かわ)った空気(くうき)を吸(す)いに出掛(でか)けようと思(おも)っている矢先(やさき)...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六号室」
...家の中に高い笑い声もしばしば起るようになった矢先...
太宰治 「おさん」
...寝ても覚(さ)めてもそのことを気に懸(か)けていた矢先であった...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...今自害しようとする矢先に運悪くも敵に見られたと思うと...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...もう出発しようと思っていた矢先に...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「空家の冒険」
...蓮見の家庭でも咲子のことが噂されてゐた矢先きで...
徳田秋声 「チビの魂」
...好子も未見の若いその読者に感激を感じてゐた矢先き...
徳田秋聲 「水ぎわの家」
...女はまず禽獣(きんじゅう)と大差なきものと思込んでいる矢先...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...丁度そんな事を考えて居る矢先でした...
野村胡堂 「悪人の娘」
...そのお駒が玉(おま)の輿(こし)に乗りかけている矢先...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...いゝ加減に諦(あきら)めてオン出てやらうと思つて居る矢先だ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...太平無事なことを考えている矢先...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そのうちに独りで面白く蛍狩りを試みようと思つてゐた矢先に...
牧野信一 「籔のほとり」
...俺も気心の知れた相手が欲しいと思っていた矢先なんだ」二人は極めて小声で囁合っているが...
松本泰 「日蔭の街」
...そうして……よし……それではここでもう一つ吃驚(びっくり)するものを見せてやろう……と思った矢先に...
夢野久作 「暗黒公使」
...ここへ来たら大変だぞ……と泳ぎながら考えている矢先だったもんだから仰天したよ...
夢野久作 「爆弾太平記」
...平河口(ひらかわぐち)へ送られようとする矢先でした...
吉川英治 「江戸三国志」
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