...彼女は矢先を変えて、新しいプロジェクトに着手した...
...矢先に挟まったかけらが痛かった...
...矢先が尖っているナイフは危険だ...
...矢先をついた発言で彼を怒らせてしまった...
...彼は矢先の狙いが定かで、命中精度が高かった...
...許生員の物語でつい考え込んでいた矢先だったので...
李孝石 「蕎麦の花の頃」
...外部(そと)から来た男だと考え始めていた矢先きだったので...
大阪圭吉 「死の快走船」
...むしゃくしゃしていた矢先だったのである...
太宰治 「パンドラの匣」
...雪子ちゃんのおめでたい話がある矢先に...
谷崎潤一郎 「細雪」
...けれどこの間の私の無謀で郷里の父母の感情を破っている矢先...
田山花袋 「蒲団」
...其様(そん)な事で弱って居る矢先(やさき)...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...何か話題の変化をと望む矢先(やさき)へ...
永井荷風 「すみだ川」
...前から読みたいと思っていた矢先...
中谷宇吉郎 「清々しさの研究の話」
...石に噛(か)みついてもと思う矢先に道也(どうや)の演説を聞いて床についた...
夏目漱石 「野分」
...丁度そんな事を考えて居る矢先でした...
野村胡堂 「悪人の娘」
...主人を殺して八ヶ月も経って居るからモウそろそろ隠して置いた古銭を金にかえようと思って居た矢先だから...
野村胡堂 「古銭の謎」
...それから祭の渦の中へ繰り出そうという矢先...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...三蔵 斬り込みをかけられる矢先なんだぜ...
長谷川伸 「沓掛時次郎 三幕十場」
...実は今日これから新劇の見物に行かうと思つてゐる矢先きなのだと...
牧野信一 「趣味に関して」
...今にも出かけて行つて呑気な仲間に加はらうと思ふてゐた矢先であつたにも関はらず...
牧野信一 「冬の風鈴」
...明日にも橋本氏へ承諾の回答を送るべき矢先であった...
山下利三郎 「誘拐者」
...その苦痛の眼からきゃつの秘密を読んでやろうと思っていた矢先ですから...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
...王はドイツ皇帝として戴冠するためイタリアに出発しようとしている矢先であったが...
和辻哲郎 「鎖国」
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