...雨の絶間にふと気づくと...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...動作に気づくかもしれない...
C. スミス C. Smith The Creative CAT 訳 「親友たち」
...彼も私も煙草入を取り出して世間話に連日の疲労も忘れていたが、ふと気づくと、彼はやたらにマッチを摺っている...
種田山頭火 「物を大切にする心」
...それがみなそれぞれの世界への入り口であることに気づくのである...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...クリティシズムについてまず第一に気づく点は...
戸坂潤 「クリティシズムと認識論との関係」
...泳いでいることに気づくのである...
中井正一 「美学入門」
...愛情なぞと云うものはありようがないのだと自分で気づく...
林芙美子 「新版 放浪記」
...うまく動きだしたのに気づくと...
ジョナサン・スイフト Jonathan Swift 原民喜訳 「ガリバー旅行記」
...私は非常に複雑な関係に巻き込まれていることに気づく...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...ふと其処にただよっている臭いが過酸化水素の臭いだと気づくが早いか...
堀辰雄 「恢復期」
...自信あり気な先輩の口調で大きく見得を切つたりしたさまを見てハルミは何んなおもひであつたかと気づくと...
牧野信一 「真夏の朝のひとゝき」
...」私達は酒場の隅で二三人の郎党を引き伴れて大盃を傾けてゐる太十の笑ひ声に気づくと同時に...
牧野信一 「武者窓日記」
...」私は、胸のなかを見透されたやうな気遅れを覚へたのを、ごまかす為に、「飲むと決まれば、元気づくぞ...
牧野信一 「妄想患者」
...第一にはめいめいの無知に気づくこと...
柳田国男 「年中行事覚書」
...自分をみつめている甲斐の眼に気づくと...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...キキ……と奥の木立から軋(きし)みめぐッてくる牛車の輪音(わおと)に気づくと...
吉川英治 「私本太平記」
...そう気づくだけの進歩はあった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...しかし何人も直ちに気づくだろうごとく...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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