...間違ひに気づくが早いか...
芥川龍之介 「貝殼」
...もっと深くもっとよく己れを愛したい欲求が十二分に潜んでいることに気づくのだ...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...それと気づくと、とっさに、パッと、身をひるがえして、ぶらんこからはなれました...
江戸川乱歩 「サーカスの怪人」
...いつまでそうもしておられぬと気づくと...
壺井栄 「二十四の瞳」
...しかし私は自然のこの後の意味が前の意味とははなはだ異なることに十分に気づくのである...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...女はいつも気づくもので...
三上於菟吉訳 大久保ゆう改訳 「自転車乗りの影」
...大阪新聞のただ中に置かれたことのあるインテリならば誰でも気づく処だろう...
戸坂潤 「読書法」
...困ったことに容易に正気づく様子もありません...
野村胡堂 「笑う悪魔」
...こうした危険に気づくと...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...我々は気づく前に陥っている...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...あたいは抜け目がないから気づくさ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...」あたしがさう気づくと同時に...
牧野信一 「鵞鳥の家」
...いつも眼ばかりぎよろ/\させてぼんやりとしてゐて夜になると活気づくといふところから梟といふ仇名がつけられてゐたが...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...眼眦が熱くなるのに気づくと慌てゝ傍のブランコに飛び乗つて...
牧野信一 「籔のほとり」
...恐らく一切のものが無銘であるのに気づくであろう...
柳宗悦 「工藝の道」
...そう気づくと秀之進は急にふしぎな闘志を感じだした...
山本周五郎 「新潮記」
...なお女の強く覓める双眸に気づくと...
山本周五郎 「日本婦道記」
...そっと行って抱き止めてやろうか」しかし、彼方の岩頭に腰かけていた若者は、すぐ気づいて、気づくや否、隠し持っていた四川弓(しせんきゅう)(半弓)にバシッと矢をつがえて、こっちを睨(にら)まえた...
吉川英治 「新・水滸伝」
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