...和歌山其他全國各地に亘りて着々進行し...
石川啄木 「日本無政府主義者陰謀事件經過及び附帶現象」
...鉱夫たちを叱しはげまして着々と仕事をすすめた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...而も着々として周囲にあるものを蚕食(さんしょく)し...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...その表現といふことがいかにその作品の価値を絶対にするかといふことが着々として感じられて来るのである...
田山録弥 「手品」
...もっとも自分などが言うまでもなく当局者や各方面の専門学者によってそうした研究がすでに着々合理的に行なわれていることであろうと思われるが...
寺田寅彦 「災難雑考」
...すでに着々動員に着手されているのを忘れてはならない...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...最初のうちはその着々として收められる成果をむしろ喜んで...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...着々と実現の可能性を示して来ているのである...
中谷宇吉郎 「宇宙旅行の科学」
...着々成功して行く段取(だんどり)を...
夏目漱石 「明暗」
...平次は着々とその支度を整えました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...講座の方は着々進行しておりますから御安神願います...
野呂栄太郎 「岩波茂雄宛書簡」
...着々出発の準備を調(ととの)えている...
牧逸馬 「戦雲を駆る女怪」
...着々と訓練の鞭をふるつてゐる権謀家も多かつた...
牧野信一 「南風譜」
...変な悪達者もなく日常経験の様々な事象を美しく書きこなす才能は充分に持ち合せて着々と大成してゆく作家ではあらう...
牧野信一 「浪曼的月評」
...はっきり着々と堅固にのぼってゆく途中で...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...着々として戦(たたかい)の準備が整(ととの)うていった...
横光利一 「日輪」
...恐るべき叛逆(はんぎゃく)の密謀が着々として進んでいるというのは...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...着々と組立られていた...
蘭郁二郎 「鉄路」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??