...のみならず又十何年か前に石川啄木の残して行つた仕事を――或は所謂(いはゆる)「生活派」の歌を今もなほ着々と完成してゐる...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...あらゆる防護の手段が着々として用意されていった...
海野十三 「空襲警報」
...この戦争の陰に着々として来るべき日の備えをしている英国の猜疑(さいぎ)と暗躍とがしみじみと考えられてきた...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...着々と進んで行きました...
中里介山 「大菩薩峠」
...着々と実現の可能性を示して来ているのである...
中谷宇吉郎 「宇宙旅行の科学」
...彼の仕事は着々と云ふ程には捗取(はかど)らなかつたが比較的早く進んだ...
長與善郎 「青銅の基督」
...東京はその上を行く百五十キロの計畫が着々進んでゐる...
成澤玲川 「ラヂオ閑話」
...着々と訓練の鞭をふるつてゐる権謀家も多かつた...
牧野信一 「南風譜」
...然しソヴェトは革命の翌日から着々土地法を制定した...
宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェトの芸術」
...着々と作品の計画もたてはじめて居ります...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...着々と新たな方策が立てられたことは...
柳田国男 「木綿以前の事」
...万事タッタ一人の智恵と才覚でもって着々として成功して来た...
夢野久作 「近世快人伝」
...へり下った鼻の表現が着々として成果を収めて行くのは無理もない事であります...
夢野久作 「鼻の表現」
...着々として豊富な資力を注ぎ込んでゐるのと等しかつた...
横光利一 「静かなる羅列」
...着々と功績をあげてきた...
吉川英治 「三国志」
...着々ここを引揚げにかかりだした...
吉川英治 「三国志」
...それに彼が吉野へ来てから着々とすすめていた南党再起の布石(ふせき)もととのい...
吉川英治 「私本太平記」
...着々とそのはかりごとを進めていた...
吉川英治 「新・水滸伝」
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