...男性的な顔を見やる葉子の...
有島武郎 「或る女」
...日に焼けて男性的なオッタヴィアナの顔は...
有島武郎 「クララの出家」
...然らざれば、また、世の俗習家がジンギス汗等に向つて、渠等の公明正大な、男性的な、東洋的な、本能上の行動を、自分の俗習見に照らして、けち臭く解釋してゐるのだ...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...真昼になってじりじりと岩が燃えるような男性的な風景...
海野十三 「火星探険」
...男性的なトゲトゲしい線が眼立つに違いないのが...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...そこにはデカダン的で男性的なものがあつた...
種田山頭火 「行乞記」
...男性的なマスタアへのハルミの信頼が強められた...
徳田秋声 「仮装人物」
...銀子にも男性的なこの青年の印象は悪くなかった...
徳田秋声 「縮図」
...男性的な気象の持主であるその女性は...
徳田秋聲 「佗しい放浪の旅」
...しかし私の中の男性的なものが発育して行くにつれ...
外村繁 「澪標」
...どうも陰影の少い男性的な...
豊島与志雄 「球突場の一隅」
...陽やけした顔にのぼる男性的な微笑...
豊島与志雄 「沼のほとり」
...それは単に男性的な力というのでは言い尽せない...
豊島与志雄 「文学以前」
...彼ほど男性的な、彼ほど情熱的な作曲家はかつてなかった...
野村胡堂 「楽聖物語」
...明瞭に男性的な意気の青年たちに対するその厄介な関係なりが...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「なぐり合い」
...コンドルは先ず小生と妻とを引き離すべく小生を誘って、J・I・C結社の団員に引き入れましたが、永らく日本を離れておりまして、一種の亜米利加式、無国民性者(コスモポリタン)化しておりし上に、無学で、無智でありました小生は、コンドルの云う通りにこの秘密結社の仕事を、最も男性的な、堂々たるものと信じておりました...
夢野久作 「暗黒公使」
...あらあらしい男性的なご態度で...
吉川英治 「私本太平記」
...あくまで男性的な強い線をひいていた...
吉川英治 「親鸞」
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