...男性的な強い弾力を持つ筋肉の震えをまざまざと感ずるので...
有島武郎 「或る女」
...真昼になってじりじりと岩が燃えるような男性的な風景...
海野十三 「火星探険」
...元来は最も男性的な...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...眉の濃い口元のしまった男性的な顔付である...
豊島与志雄 「球突場の一隅」
...陽やけした顔にのぼる男性的な微笑...
豊島与志雄 「沼のほとり」
...やや四角張った男性的な額を巧に隠してる房々とした髪...
豊島与志雄 「反抗」
...彼ほど男性的な、彼ほど情熱的な作曲家はかつてなかった...
野村胡堂 「楽聖物語」
...実にこの男性的な...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...男性的な季節の匂いが私を驚かす...
林芙美子 「新版 放浪記」
...男性的な強い性格で...
牧逸馬 「アリゾナの女虎」
...淺間は男性的な姿を空に描いて居た...
水上瀧太郎 「山を想ふ」
...お母さんの方は男性的な骨格の逞しさがありますね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...正に大和民族の男性的な性格を最も痛快に代表しているものと云えよう...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...コンドルは先ず小生と妻とを引き離すべく小生を誘って、J・I・C結社の団員に引き入れましたが、永らく日本を離れておりまして、一種の亜米利加式、無国民性者(コスモポリタン)化しておりし上に、無学で、無智でありました小生は、コンドルの云う通りにこの秘密結社の仕事を、最も男性的な、堂々たるものと信じておりました...
夢野久作 「暗黒公使」
...歩調が激しくなるにつれて彼女の影も男性的な活溌の度を増して見える...
吉川英治 「江戸三国志」
...大きな男性的な唇を声なくうごかしていたが...
吉川英治 「篝火の女」
...あらあらしい男性的なご態度で...
吉川英治 「私本太平記」
...あくまで男性的な強い線をひいていた...
吉川英治 「親鸞」
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