...男性的な顔を見やる葉子の...
有島武郎 「或る女」
...まことに男性的な...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...男性的な線とを画いていた...
板倉勝宣 「山と雪の日記」
...Mが行つて少したつと四十五六の男性的な粗野なものごしをした赤ら顔の...
伊藤野枝 「監獄挿話 面会人控所」
...男性的な快感を覚(おぼ)えた...
海野十三 「英本土上陸戦の前夜」
...話がある」それは鋭い男性的な声であった...
田中貢太郎 「母親に憑る霊」
...元来は最も男性的な...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...銀子にも男性的なこの青年の印象は悪くなかった...
徳田秋声 「縮図」
...男性的な気象の持主であるその女性は...
徳田秋聲 「佗しい放浪の旅」
...しかし私の中の男性的なものが発育して行くにつれ...
外村繁 「澪標」
...どうも陰影の少い男性的な...
豊島与志雄 「球突場の一隅」
...それは単に男性的な力というのでは言い尽せない...
豊島与志雄 「文学以前」
...男性的な季節の匂いが私を驚かす...
林芙美子 「新版 放浪記」
...彫りの深い整った男性的な顔立ちと銀髪で...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「真劇シリーズ」
...」突然おかみさんの男性的な聲が...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...コンドルは先ず小生と妻とを引き離すべく小生を誘って、J・I・C結社の団員に引き入れましたが、永らく日本を離れておりまして、一種の亜米利加式、無国民性者(コスモポリタン)化しておりし上に、無学で、無智でありました小生は、コンドルの云う通りにこの秘密結社の仕事を、最も男性的な、堂々たるものと信じておりました...
夢野久作 「暗黒公使」
...あらあらしい男性的なご態度で...
吉川英治 「私本太平記」
...あくまで男性的な強い線をひいていた...
吉川英治 「親鸞」
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