...(独語学者の掏摸...
泉鏡花 「婦系図」
...男世帯だと云うし、他に人は居ないそうであるから、取次にはきっとその(小使)が出るに違いない、と籠勝(こもりがち)な道子は面白いものを見もし聞(きき)もしするような、物珍らしい、楽しみな、時めくような心持(ここち)もして、早や大巌山が幌(ほろ)に近い、西草深のはずれの町、前途(さき)は直ぐに阿部の安東村になる――近来(ちかごろ)評判のAB横町へ入ると、前庭に古びた黒塀を廻(めぐ)らした、平屋の行詰った、それでも一軒立ちの門構(もんがまえ)、低く傾いたのに、独語教授、と看板だけ新しい...
泉鏡花 「婦系図」
...松助はその後姿を見送りながら独語(ひとりごと)のやうにぼやいた...
薄田泣菫 「茶話」
...独語(ひとりごと)を言ひながら...
薄田泣菫 「茶話」
...独語(ひとりごと)をいつた...
薄田泣菫 「茶話」
...ステーンセン伯爵夫人」独語だから...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...後は独語(ひとりごと)のように...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...独語的にゆっくりと)伊藤は現実に僕の頭の中に住んでいる...
林不忘 「安重根」
...めづらしく原稿――独語六枚――を書きあげる...
種田山頭火 「其中日記」
...」母は独語ちながら...
豊島与志雄 「黒点」
...「とりうち」に答え返すつもりか、また独語か、何やら口の中でぶつぶつ云っていたが、ひょいと手の甲で眼をこすって、それからじっと相手を見つめた...
豊島与志雄 「在学理由」
...」私の顔色は見ないで、独語のように、加津美のお上さんは言った...
豊島与志雄 「白木蓮」
...」独語の調子で云い捨てた彼の言葉を...
豊島与志雄 「幻の彼方」
...しばらくして彼は小声で独語(ひとりごと)のように云った...
夏目漱石 「明暗」
...それが独語(ひとりごと)のやうな調子である...
エドガア・アルラン・ポオ Edgar Allan Poe 森林太郎訳 「病院横町の殺人犯」
...それに向って話しかけでもするように独語するのであった...
堀辰雄 「恢復期」
...『独語文化』は妙です...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...すんだ……)と独語したという言葉の意味の中には...
吉川英治 「新書太閤記」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??