...殆独語のようにこう云った...
芥川龍之介 「長江游記」
...そして夜着にかけた洗い立てのキャリコの裏の冷え冷えするのをふくよかな頤(おとがい)に感じながら心の中で独語(ひとりご)ちた...
有島武郎 「或る女」
...その度毎に独語して「金儲け...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...九章二十五節―三十五節は己(おのれ)に対する語(すなわち独語)...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...彼は英仏独語をよくし...
谷譲次 「踊る地平線」
...何んな困難でも二人で切抜けて行かうといふのだから好い――)かう独語したBは...
田山録弥 「犬」
...ここに黄ばんだしみのあるのも鼠のいたずらじゃないかしらんなど独語を云いながら我も手伝うておおかた三宝の清めも済む...
寺田寅彦 「祭」
...「面白いな」と独語した...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...翁独語するものの如くして曰く...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...なお独語をばかりつづけていたが...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...」その独語を、思い直したように、彼は酒杯を取り上げた...
豊島与志雄 「田園の幻」
...ああいう独語のあとでも...
豊島与志雄 「白木蓮」
...あとは独語のように...
久生十蘭 「魔都」
...ひょっとしたら何もかもお母さんのせいかも知れない……そんな風にこんぐらかった独語が...
堀辰雄 「聖家族」
...ああ暑い日中丈は畑へ出ぬように……」と老いた人は独語とも祈りとも判明しない言葉を...
松永延造 「職工と微笑」
...『独語文化』まだもって来ません(本や)どうしたかしら...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...『独語文化』は妙です...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...内心の内心には(このような独語の中でも)「まさか殺されはせまい」の推察が虫の息で活きている...
山田美妙 「武蔵野」
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