...その最も興味のあるものは牢破りと狒退治との二つである...
芥川龍之介 「僻見」
...重太郎の退治した狒の子孫は未だに人身御供を貪(むさぼ)つてゐる...
芥川龍之介 「僻見」
...あの狒々(ひひ)のような大女は...
海野十三 「赤外線男」
...「狒々のあとばかり追っ馳けやがって――...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「鉄の処女」
...そこにはいつぞや見た狒々の男が脱ぎ捨てた毛皮の横に蹲(うずくま)っていた...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「鉄の処女」
...シンガポールから来たっていうのは?」夫人の言葉に狒々の男はハッとしたらしく...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「鉄の処女」
...「政界の狒々爺(ひひじじい)」という題で...
富田常雄 「面」
...あの親子して狒々(ひひ)のように大奥を荒し廻るのが怖ろしいと...
中里介山 「大菩薩峠」
......
中島敦 「河馬」
...狒々(ひひ)の餌食になる気かえ」「新八郎さん」「殿様だろうが領主だろうが...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...あの岸縁をブラブラしているとあの万兵衛の狒々爺が...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...浅草花屋敷の狒々(ひひ)及び獺(かわうそ)一...
正岡子規 「病牀六尺」
...越前の敦賀郡愛癸村字刀根の気比(けひ)神社は浪花節の勇士岩見重太郎が狒々(ひひ)を平らげし処という...
南方熊楠 「十二支考」
...しかも行く先々で彼奴(あいつ)の狒々老爺(ひひおやじ)振りを見せ付けられてウンザリしちゃったよ...
夢野久作 「二重心臓」
...お光さんの所謂(いわゆる)狒々然(ひひぜん)たる精力的な精力を...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...師直と申す狒々(ひひ)だったのか...
吉川英治 「私本太平記」
...高ノ師直と申しまするが」「あの狒々(ひひ)か」「は...
吉川英治 「私本太平記」
...神変杉狒々退治(しんぺんすぎひひたいじ)の段とかいうように...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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