...余りに漫々たる野心と...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...漫々と橋の下に広がっている...
芥川龍之介 「尾生の信」
...漫々として波の静(しずか)な蒼海(そうかい)に...
泉鏡花 「絵本の春」
...黒い水が漫々として大湖のごとくである...
伊藤左千夫 「水害雑録」
...私の腰を三人ほどの子が押してくれるけれども私はそんなに早く歩くことが出来ないので、子供たちから漫々的、漫々的、めんめんちょとからかわれるのであった...
上村松園 「余齢初旅」
...東は滄海(そうかい)漫々(まんまん)として...
江見水蔭 「悪因縁の怨」
...家の前の大地はまるで小川か沼のように漫々と水を湛(たた)えてしまった...
橘外男 「令嬢エミーラの日記」
...行くべき路に漫々の流を走り行かしむる―― 750正しく斯くもトロイアの軍勢とむるアイアース...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...上潮の時は青い水が漫々と差して来た...
徳田秋声 「縮図」
...見ているうちに漫々たる大湖水の水が富士川へ流れて落ちました...
中里介山 「大菩薩峠」
...これだけの城を前にしてはもっと漫々たる水が欲しいなあ...
中里介山 「大菩薩峠」
...やがて漫々とまたもとの静かさに返ると...
中里介山 「大菩薩峠」
...下総の印旛の沼に添ふ駅へ汽車の入る時散る桜かなうしろに漫々たる印旛沼を控へ白い雲の様に見える満開の桜が...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...濁流は漫々としてあふれている...
本庄陸男 「石狩川」
...雪之丞は漫々たる...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...或いは漫々(まんまん)たる大海によって取り囲まれたる島国である故に...
柳田国男 「海上の道」
...それは漫々(まんまん)たる海水の底に潜まった仙郷であり...
柳田国男 「海上の道」
...涯(はて)しもなく漫々たる黒土原と...
夢野久作 「戦場」
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