...ジェーナスの顔のようにこの二つの極は渾融(こんゆう)を許さず相反(そむ)いている...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...広い意味新しい意味に於ての象徴主義は霊肉合致であり神人渾融である...
種田山頭火 「俳句に於ける象徴的表現」
...接触であり抱合であり渾融である...
津田左右吉 「歴史の矛盾性」
...作者のエスプリと観者のエスプリが完全に渾融した時...
藤島武二 「画室の言葉」
...ちょうどこのころに渾融的な気運が熟して来たためであろうか...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...ギリシア等の文化が渾融して...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...特にイタリアの文化の中に渾融し...
和辻哲郎 「鎖国」
...従って民族渾融による新しい文化の創成は...
和辻哲郎 「鎖国」
...我々はこの隋唐の文化が民族の渾融によって新しく創成されたものであるという点を忘れてはならぬ...
和辻哲郎 「鎖国」
...天武朝より天平時代へかけて現実的と理想的との渾融(こんゆう)せる実現の努力となって現われたのである...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...かくして詩と音楽と踊りとの渾融(こんゆう)した芸術ができあがってくる...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...我々はこの渾融した芸術が音楽と踊りとの二方面に純化して行くことをもまた望まなくてはならない...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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