...省作は新たなる血潮が全身にみなぎるを覚えて...
伊藤左千夫 「春の潮」
...俄かにみなぎる不平を漏らしたが...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...からだ中にみなぎる怒りの顫へを微笑にまぎらせ...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...部屋中にみなぎる...
梅崎春生 「狂い凧」
...熱血みなぎる声は...
海野十三 「空襲警報」
...室内にみなぎるすさまじい殺気...
海野十三 「太平洋魔城」
...11すぎさりし月光にみなぎる 雨の薔薇の花...
大手拓次 「藍色の蟇」
...あるいは砲煙(ほうえん)のみなぎる野に...
田山花袋 「田舎教師」
...ただ全宇宙にみなぎる深い沈黙があるばかりである...
ドイル Arthur Conan Doyle 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...武男は限りなき愛の滔々(とうとう)としてみなぎるを覚えつ...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...またそこにみなぎる美しくも清らかな空氣とをいろいろに空想し思ひ描く一種の敬虔(けいけん)な氣持が充(み)ち滿(み)ちてゐた...
「處女作の思ひ出」
...雇(やと)はれた者でない本當の親切が劇場の全部にみなぎる...
長谷川時雨 「むぐらの吐息」
...彼女の肉体にみなぎるように見えるごとく...
ホーソーン Nathaniel Hawthorne 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...かくいいてまずその落語家自身の身辺にみなぎる常識...
正岡容 「寄席行燈」
...マーチ家にみなぎるゆたかな...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
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與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...みなぎる冷嘲を編笠のうちに...
吉川英治 「江戸三国志」
...「うむ」と卜斎一流の妖気(ようき)みなぎる含(ふく)み気合いが...
吉川英治 「神州天馬侠」
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