...潮にみなぎる鬼哭(きこく)の啾々(しうしう)も暫(しば)し唸(うな)りを鎮(しづ)めよ...
石川啄木 「詩」
...俄かにみなぎる不平を漏らしたが...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...宇宙にみなぎる力に比べれば...
海野十三 「火星兵団」
...この全市にみなぎる異常の活況に接して...
太宰治 「惜別」
...あるいは砲煙(ほうえん)のみなぎる野に...
田山花袋 「田舎教師」
...光線がみなぎるように青葉に照った...
田山花袋 「田舎教師」
...ただ全宇宙にみなぎる深い沈黙があるばかりである...
ドイル Arthur Conan Doyle 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...雇(やと)はれた者でない本當の親切が劇場の全部にみなぎる...
長谷川時雨 「むぐらの吐息」
...前庭に旭光みなぎる...
牧野信一 「貧しき日録」
...かくいいてまずその落語家自身の身辺にみなぎる常識...
正岡容 「寄席行燈」
...場内にみなぎる菊の花のきつい匂いになじみにくく...
宮本百合子 「菊人形」
......
室生犀星 「抒情小曲集」
...(b)物体の中には一種の精気みなぎる...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...城中にみなぎる悲憤の光景をながめていたが...
吉川英治 「三国志」
...いまやみなぎる戦気に...
吉川英治 「三国志」
...みなぎる黒雲の中から...
吉川英治 「三国志」
...「うむ」と卜斎一流の妖気(ようき)みなぎる含(ふく)み気合いが...
吉川英治 「神州天馬侠」
...校風の暗黒面にみなぎる悪思潮は門鑑制度...
和辻哲郎 「霊的本能主義」
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