...そして涙はあとからあとからみなぎるようにシーツを湿(うるお)しながら...
有島武郎 「或る女」
...潮にみなぎる鬼哭(きこく)の啾々(しうしう)も暫(しば)し唸(うな)りを鎮(しづ)めよ...
石川啄木 「詩」
...みなぎるような心の思いを...
伊藤左千夫 「廃める」
...彼も若い血のみなぎる人間だ...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...熱血みなぎる声は...
海野十三 「空襲警報」
...室内にみなぎるすさまじい殺気...
海野十三 「太平洋魔城」
...部屋にみなぎる身を切るような冷気などが...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...11すぎさりし月光にみなぎる 雨の薔薇の花...
大手拓次 「藍色の蟇」
...光線がみなぎるように青葉に照った...
田山花袋 「田舎教師」
...すんでの所で殺気みなぎるガージ兵士の手に落ちそうだったが...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...みなぎるやうな強い愛情のこころが湧いて来た...
林芙美子 「幸福の彼方」
...かくいいてまずその落語家自身の身辺にみなぎる常識...
正岡容 「寄席行燈」
...この一篇にみなぎる愛と誠とは...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...マーチ家にみなぎるゆたかな...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...場内にみなぎる菊の花のきつい匂いになじみにくく...
宮本百合子 「菊人形」
...最後にこの動物園にみなぎる...
室生犀星 「或る少女の死まで」
...いまやみなぎる戦気に...
吉川英治 「三国志」
...校風の暗黒面にみなぎる悪思潮は門鑑制度...
和辻哲郎 「霊的本能主義」
便利!手書き漢字入力検索