...破足袋(やぶれたび)の継ぎものをしてござった...
泉鏡花 「薄紅梅」
...破毛布(やぶれげっと)に辟易(へきえき)したろう...
泉鏡花 「薄紅梅」
...なんと一枚のやぶれたシャツだった...
海野十三 「太平洋魔城」
...船の底がやぶれて...
江戸川乱歩 「海底の魔術師」
...ドアの板がやぶれ...
江戸川乱歩 「サーカスの怪人」
...鉄人Qのおなかがやぶれてたくさんの歯車が...
江戸川乱歩 「鉄人Q」
...まっこうからうけて打ちやぶれるものは...
野村胡堂 「幻術天魔太郎」
...ああすべて惱ましき光の中に桃の笑みてふくらむ情慾の一時にやぶれてどくどくと流れ出でたり...
萩原朔太郎 「春晝」
...やぶれかぶれなのよ...
林芙美子 「浮雲」
...やぶれかぶれになるものだわ...
林芙美子 「浮雲」
...望みにやぶれた青年のことがおもいうかんだ...
原民喜 「鎮魂歌」
...障子の破隙(やぶれ)からしばらく覗いて...
広津柳浪 「今戸心中」
...やぶれたならばそれで自分の一切は無になり虚にならねばならぬ瀬戸ぎわであった...
本庄陸男 「石狩川」
...やぶれかぶれな心の姿のまゝで今朝も別れたことが...
水野仙子 「脱殼」
...幌(ほろ)のやぶれた辻馬車が...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...時直はやぶれて、闇夜に関門海峡を逃げわたり、一時九州へかくれたが、その九州もまた、昨今、八荒兵乱の相(すがた)だった...
吉川英治 「私本太平記」
...「宇治もやぶれた……」とは...
吉川英治 「私本太平記」
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