...やぶれかぶれになった賭博狂(とばくきょう)のようにいろいろの本を開いて行った...
芥川竜之介 「歯車」
...あの鉄ごうしが、やぶれなければ、もう、どこからも逃げだすみちはないのです...
江戸川乱歩 「宇宙怪人」
...同じいけがきのやぶれから...
江戸川乱歩 「少年探偵団」
...機関もやぶれよとばかり...
江戸川乱歩 「青銅の魔人」
...この先天的殺人者は大探偵ガンスの明智(めいち)の前にはかなくもやぶれ去ったのであるが...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...やぶれかけた心臓が私に自然的節酒ができるやうにしてくれました...
種田山頭火 「其中日記」
...ああ秋ふかみなめいしにこほろぎ鳴きええてるは玻璃をやぶれど再會のくちづけかたく凍りてふんすゐはみ空のすみにかすかなり...
萩原朔太郎 「純情小曲集」
...肉やぶれ谷間をはしる...
萩原朔太郎 「偏狂」
...やぶれかぶれで大森修業も勿体ないわ‥‥」「大森修業か...
林芙美子 「「リラ」の女達」
...望みにやぶれた青年のことがおもいうかんだ...
原民喜 「鎮魂歌」
...「それに少しやぶれていますなあ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...やぶれかぶれの大声であった...
本庄陸男 「石狩川」
...見ると、柳に吊されている督郵は、衣裳もやぶれ、脛(はぎ)は血を流し、顔面は紫いろにふくれていた...
吉川英治 「三国志」
...北条義時にやぶれて...
吉川英治 「私本太平記」
...逆賊尊氏の汚名を着たままやぶれ去って行くことだったにちがいない...
吉川英治 「私本太平記」
...使命にやぶれた使者の気持は悲痛だった...
吉川英治 「新書太閤記」
...戦うごとにやぶれ...
吉川英治 「随筆 新平家」
...やぶれるものとみておられますか」「勝ちを信じる前に...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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