...ちょうどそのとき新聞紙がやぶれて...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「しっかり者のすずの兵隊」
...心臓がやぶれそうに鼓動(こどう)しています...
江戸川乱歩 「少年探偵団」
...第一長椅子の前に投げ出されてやぶれていたボール紙の玩具箱が...
大阪圭吉 「寒の夜晴れ」
...やぶれかぶれに先斗町(ぽんとちょう)へでも遊びに行こうか...
谷崎潤一郎 「恐怖」
...・雨ふる竹をきる濡れてゐる(追加)・死んでもよい青葉風ふく(〃)・雀こゝまで子を連れてきてだんだんばたけ・大きな鋸が造作なく大きな木を炎天(追加)改作追加・雨ふる生えてゐる木を植ゑかへる・百姓も春がゆく股引のやぶれ・たま/\髯剃れば何とふかい皺(病後)・ひとり...
種田山頭火 「其中日記」
...私の身心はやぶれてゐる!八月廿八日雨――曇...
種田山頭火 「其中日記」
...軒の傾いた禰宜(ねぎ)の家の破障子(やぶれしょうじ)に薄暗い火影(ほかげ)がさし...
永井荷風 「元八まん」
...かうしたやぶれた国の狭い土地では...
林芙美子 「浮雲」
...道すがら雪は容赦なく靴のやぶれから彼の足にしみていたが...
原民喜 「冬日記」
...やぶれかぶれにでもなつたのではなからうか? ――と心配せずには居られなかつた...
牧野信一 「老猾抄」
...七宝散り失せて珠の風にやぶれ...
村山俊太郎 「平泉紀行」
...彼はアガレノス人と戦ってやぶれた時...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...村に入つての第一印象は竹藪とやぶれた竹垣であつた...
山村暮鳥 「小川芋銭」
...若年の貴殿にやぶれたるはいかにも恥辱...
吉川英治 「剣難女難」
...天に二日(じつ)なしという千古の鉄則はここにやぶれた...
吉川英治 「三国志」
...不幸にしてやぶれたが...
吉川英治 「私本太平記」
...関ヶ原の役にやぶれて牢浪(ろうろう)の果て...
吉川英治 「新書太閤記」
...源氏にやぶれたが...
吉川英治 「随筆 新平家」
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