...陸にはまた溢るる水ありて空気に光もなく陸には立ち止まるべきわずかの場所もなく水には泳ぐべき少しの流動さえなかりき...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...それに引かれて立ち止まるものは...
梅崎春生 「黄色い日日」
...自動車で道が一ぱいなので、車はよく止まる...
大杉栄 「日本脱出記」
...あるいは顔出しをするくらいに止まることになって...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...後からきた自動車がすつと止まる...
種田山頭火 「行乞記」
...夫は単純に物理学的なものだけに止まることは出来ない...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...併し大事なことは行動主義が今のままの一般的抽象にいつまでも止まる限り...
戸坂潤 「思想としての文学」
...魚は痙攣して生態の機能が止まる...
豊島与志雄 「山上湖」
...静まり返ってる田舎(いなか)のまん中に汽車が止まるとき...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...単に原詩の想念(思想)を伝へるに止まる...
萩原朔太郎 「詩の翻訳について」
...汽車が未だ止まるか止まらないうちに...
牧野信一 「タンタレスの春」
...及び両性間の情欲は必然的でありかつほとんどその現状に止まるであろうということは...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...かように必然的なものが単に必然的なものに止まる限り哲学はないであろう...
三木清 「哲学入門」
...アリストテレスが運動を通じてつねに自己同一に止まるものを捉えようとしたに反して...
三木清 「哲学入門」
...別れるって云われたときなんかあたし息が止まるかと思ったわ...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...次に橇が止まると...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...息の根の止まるまで喰い付いて来よったのには閉口したよ...
夢野久作 「近世快人伝」
...灸はもう止まることが出来なかった...
横光利一 「赤い着物」
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