...自ら知ると共に自らあることも亦複雜になり豐富になるに止まるならば固より論はない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...絃の音が、断えては続き続いては消える時に、二人は立止まる...
寺田寅彦 「秋の歌」
...九東京市電気局の争議で電車が一時は全部止まるかと思ったら...
寺田寅彦 「破片」
...専門教育の師範教育的縮小逓減再生産に止まる他ないだろう...
戸坂潤 「現代科学教育論」
...処理するものに止まるのであってはならない...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...実はマルクス主義思想の代行者に止まることは出来ずに...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...長吉は我家の方(かた)へと行別れるに思ひの止まる紅入の友仙は可憐(いぢら)しき姿を空しく格子門の外にと止めぬ...
樋口一葉 「たけくらべ」
...此処にこのまま止まる決心をする...
堀辰雄 「大和路・信濃路」
...加えられた痛痒(つうよう)が消え去ると同時に立ち止まるという風であった...
牧野信一 「ゼーロン」
...今我が枕頭に座って居ったとすれば我はこれに酬(むく)いるに「馬鹿野郎」という肝癪(かんしゃく)の一言を以てその座を逐払(おいはら)うに止まるであろう...
正岡子規 「病牀苦語」
...何だろう? この家は?足がおのずと止まると...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...永遠に自己同一に止まるとすれば...
三木清 「哲学入門」
...これを欠いては知識の倫理は抽象的なものに止まるであろう...
三木清 「哲学入門」
...その寝息の音がピッタリと止まるのでした...
夢野久作 「卵」
...過去の記録に止まるだけのものであつたならば...
吉川英治 「折々の記」
...止まる所を知らず...
吉川英治 「三国志」
...最後まで踏み止まる...
吉川英治 「源頼朝」
...この土地に止まることが何だかつまらない...
吉川英治 「宮本武蔵」
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