...或る人は餘りに奴隷ではないか? 或る人は餘りにペダンティックであるまいか? 又或る人は單なるエキゾティック趣味の追及者たるに止まるのではあるまいか? 甚だしきに至ると...
會津八一 「音樂に就いて」
...インテリゲンチャはこの単なる中間階級的な宙ブラリンに止まるべき階級的宿命の外へ出ることが出来ないのだというようなことまでも...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...時事性が社会性に止まるか或いはプロパーな意味での政治性を発揮するかの区別は...
戸坂潤 「辞典」
...ヒューマニズムが現在の日本では殆んど完全に単なる文化問題に止まるものとして取り上げられているという...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...最後まで踏み止まるだけの力を持っていました...
豊島与志雄 「立札」
...そこに止まるのは更に恐怖すべきことであって...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...しゃくりの止まるほどの声で...
中里介山 「大菩薩峠」
...ふと扉の所に立ち止まると車の中の誰かに聲を掛けたやうでしたが...
南部修太郎 「死の接吻」
...心に止まる物もなく...
樋口一葉 「にごりえ」
...唯僅に寺院内の説教に止まると云ふ可き程のものにして...
福沢諭吉 「帝室論」
...これにすら私の神経は惨々に疲れてしまつてゐて――笑ひが止まると...
牧野信一 「痴想」
...家畜はもちろん永い間そこに止まることが出来ず...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...故跡旧物を破壊して土俗を乱して得るところは狸一疋くらいに止まる...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...最後まで踏み止まる決心を固めたのは...
宮本百合子 「キュリー夫人」
...賢愚の差はわずかこの世での出来事に止まる...
柳宗悦 「民藝四十年」
...ぴたっと鼾が止まる...
山本周五郎 「松林蝙也」
...シャクリが止まるよ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...一方別の場所で立ち止まるとありもしない音を聞いたと云う...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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