...緑酒紅灯(りょくしゅこうとう)の間を周旋するに止まる...
大隈重信 「婦人問題解決の急務」
...思い止まるいう約束してくれ」とかいいますねんけど...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...現に与えられた自然現象の認識・利用に止まることは許されないので...
戸坂潤 「科学論」
...それを見つめる電信技手の瞳、止まる手、その音の消えたのを深い怖れで、見かえす少年の瞳、瞳と瞳、電信技手は、表情をあらためてあたかもその赤さが消えていないがごとく、カタカタカタとうちつづけているのである...
中井正一 「色彩映画のシナリオ」
...待てと申すに」「何ぞ御用で……」立ち止まるかと思うとかの男は身を飜(ひるがえ)して逃げようとするのを...
中里介山 「大菩薩峠」
...「山名屋に踏み止まる気になったのか」「え」二人はそれっきり...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...しかし、所詮政治は職業であるし、趣味に止まる...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...より少ない影響に止まるのである...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...最低の所へ行けば止まるかもしれぬが...
平山千代子 「転校」
...偏(ひとえ)に通信員に止まるといえども...
福田英子 「妾の半生涯」
...……じき止まるわ」病人はそれだけやっと答えた...
堀辰雄 「風立ちぬ」
...息の止まる前のような叫声をあげて...
水上滝太郎 「九月一日」
...それだけのところに止まるとすれば私たち女自身の屈辱があるばかりだと思う...
宮本百合子 「新しい美をつくる心」
...ヤット気が落ち付いて皆の話が耳に止まるようになると...
夢野久作 「斜坑」
...参右衛門ら仏間の「水臭さ」劇は止まる様子もない...
横光利一 「夜の靴」
...再び汽車が止まると食堂のボオイが降りて其(その)雁(がん)を買つた...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...そして止まるとまた...
吉川英治 「三国志」
...思い止まる性質ではなかった...
吉川英治 「新書太閤記」
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