...けれども誰かに押されるやうに立ち止まることさへ容易ではなかつた...
芥川龍之介 「歯車」
...車が門の中で止まると...
江戸川乱歩 「おれは二十面相だ」
...神経質に震えながら――チッと止まる...
大阪圭吉 「死の快走船」
...必ずしも単に形式的なものに止まるとは限らず良心とか人間性とか云えば却って無限に豊富な内容を含蓄するものだとさえ思われている...
戸坂潤 「思想としての文学」
...この段階に止まる限り(この段階からもっと進めば別になるが)...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...感傷が単に感傷として止まる間はまだよい...
豊島与志雄 「子を奪う」
...彼らの歩調と時々立ち止まる時間とをはかってみると...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...立ち止まるどころかかえってそれにひきつけられた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...「侍がいよる」と、立止まると、流れるように、くっついて来た弥次馬が「やれやれ」と、遠く、後方から声援した...
直木三十五 「南国太平記」
...止まるところを知っているらしい...
中里介山 「大菩薩峠」
...しゃくりの止まるほどの声で...
中里介山 「大菩薩峠」
...より少ない影響に止まるのである...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...ふと立ち止まると何か拾ふやうに腰をかゞめました...
牧野信一 「砂浜」
...「何とも、申し上げようのないことで――」「火の用心、念には念を入れておりましたが――」なぞと、自分たちの失策でもない――と、いうこころを、言外に匂わせて、口々に言うので、広海屋は、苦わらいで止(とど)めて、「よいよい、店だけで、焼け止まる模様、幸い、横手は河岸だし、隣は間あいがある...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...立ちそうにしてはまた止まる...
森鴎外 「沈黙の塔」
...そこで正木博士の足音が急に止まると同時に...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...ハタとかれの足が止まる...
吉川英治 「江戸三国志」
...彼らは畑の真中(まんなか)で止まる...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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