...ピシャリの響(ひびき)のあとは...
魯迅 井上紅梅訳 「阿Q正伝」
...けたたましい警笛(けいてき)の響(ひびき)がして...
海野十三 「省線電車の射撃手」
...はるかに海水を伝わってきこえてくる海戦のひびきと戦隊司令からの無電報告とにききいった...
海野十三 「太平洋魔城」
...単調な車輪の響(ひびき)も...
江戸川乱歩 「押絵と旅する男」
...地ひびきのような音が聞こえてきました...
江戸川乱歩 「仮面の恐怖王」
...」恐ろしい笑い声が大テントいっぱいにひびきわたりました...
江戸川乱歩 「サーカスの怪人」
...これが彼のカイツブリ鳴きであった――それは遠く広く森に鳴りひびき...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...夜半滝のような大雨の屋根を打つ音にふと目を覚(さま)すとどこやら家の内に雨漏(あまもり)の滴(したた)り落るような響(ひびき)を聞き寝就かれぬまま起きて手燭(てしょく)に火を点じた...
永井荷風 「雨瀟瀟」
...兼太郎は雨だれの響(ひびき)は雨が降っているのではない...
永井荷風 「雪解」
...碧海湾一ぱいにひびきわたった...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...これがこんな場合それといわずに、自分の本体を、知らせ合う法で、咳ばらいには、めいめいの特長があるから、ほんのかすかな、小さな、低いひびきでも、お互に、ははあ――近づいて来たのは、誰だな? 何人だなということが呑み込めるわけだ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...間断(かんだん)なし軋(きし)むでゐる車輪(しやりん)の響(ひびき)は...
三島霜川 「虚弱」
...とにかくべんべろという語(ことば)のひびきの中に...
宮沢賢治 「おきなぐさ」
...1どこかに妹がきてゐるtom・tomとゴムまりをついてゐるぼくの心のゴムまりを妹はtom・tomとだまつてついてゐる2もうとどかない花の日がぬれてゐる思ふことがみんな童話になつてはくづれてゆくふるいオルゴオルのふるい折返しからの歌よこはれた心のひびきよ ふるさとの声よ 雨の音よ...
森川義信 「雨」
...ひびき返る靴音だけ聞きつつ梶は...
横光利一 「微笑」
...」ぴしりと、ひびき強く、一人のそういう文明評論家があった...
横光利一 「旅愁」
...少しも真から怖そうな脈のひびきではありません...
吉川英治 「江戸三国志」
...ひびき灘(なだ)ことし...
吉川英治 「私本太平記」
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