...枯木枯草が色づく秋の風景は美しい...
...このあたりは、季節が変わると枯木枯草が目立ってくる...
...枯木枯草には、多くの昆虫が生息している...
...枯木枯草を片付けるのに苦労した...
...枯木枯草の匂いが部屋に充満していた...
...つい今しがたまで背戸山の森は木枯(こがらし)に鳴っていたのである...
伊藤左千夫 「新万葉物語」
...つれなき北の木枯に...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...五六人という群れになって北山おろしの木枯らしに吹かれながら軒並みをたずねて玄関をおとずれ...
寺田寅彦 「自由画稿」
...木枯らしの夜おそく神保町(じんぼうちょう)を歩いていたら...
寺田寅彦 「青衣童女像」
...木枯らしの音にまじる隣室のさびしい寝息を聞きながら机の前にすわって...
寺田寅彦 「どんぐり」
...暗闇阪の街燈は木枯しの中に心細く瞬(またた)いていた...
寺田寅彦 「やもり物語」
...吾等は居殘りて外濠を過る電車の響の木枯に交りて鋭く耳立つ頃まで...
永井荷風 「鴎外全集刊行の記」
...老樹の梢には物すごく鳴る木枯が...
永井荷風 「狐」
...木枯の吹き荒れる宵などは「病床近くに膳具を運」び...
中谷宇吉郎 「『団栗』のことなど」
...ひゅうひゅうと木枯(こがらし)が吹く...
夏目漱石 「野分」
...袴(はかま)を出してくれ」道也先生は例のごとく茶の千筋(せんすじ)の嘉平治(かへいじ)を木枯(こがらし)にぺらつかすべく一着して飄然(ひょうぜん)と出て行った...
夏目漱石 「野分」
...折から遠くより吹く木枯(こがら)しの高き塔を撼(ゆる)がして一度(ひとた)びは壁も落つるばかりにゴーと鳴る...
夏目漱石 「倫敦塔」
...野の草をなぎ倒す木枯しの音を聞いて暮した...
本庄陸男 「石狩川」
...――風の吹き荒んでゐる木枯の丘で...
牧野信一 「西瓜喰ふ人」
...同じ風でも、松風の音、木枯の音、また撫でるような柳の風、さらさらと音のする笹の葉など、一つ一つに異った趣きのあるものである...
宮城道雄 「音の世界に生きる」
...木枯しの中つれてゆくのはすこし冒険故...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...夕方から凄じい木枯が吹き出した...
若山牧水 「木枯紀行」
...遠く来つ友もはるけく出でて来て此処に相逢ひぬ笑みて言(こと)なく無事なりき我にも事の無かりきと相逢ひて言ふその喜びを酒のみの我等がいのち露霜の消(け)やすきものを逢はでをられぬ湖(うみ)べりの宿屋の二階寒けれや見るみずうみの寒きごとくに隙間洩る木枯の風寒くして酒の匂ひぞ部屋に揺れたつ十一月二日...
若山牧水 「木枯紀行」
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