...お父さんをちっとも憎めない...
太宰治 「正義と微笑」
...山口で、ゆくりなく、川棚温泉で昨夏相識の坊さんに邂逅した、彼は俗坊主だけれど、憎めない人間だ...
種田山頭火 「行乞記」
...民子は後でそれを知つた時には思はず眉をしかめたが「多少は悪いと思つてるんでせうよ」と云ひながらも憎めない気がした...
田畑修一郎 「鳥羽家の子供」
...そこまで赤裸になれば人間も憎めないではないか...
中里介山 「大菩薩峠」
...あいつは憎めない男だから...
中里介山 「大菩薩峠」
...どちらをも憎めないでいます」「あなたのそれは...
中里介山 「大菩薩峠」
...そこに憎めない何物かがある...
中里介山 「大菩薩峠」
...マドロス君のようなだらしない奴でもまた憎めないところがある戻って来れば私は悪い気持がしない七兵衛おやじが当分戻れないと考えると悲しい悲しいのはそればかりじゃないたずねてわからない人が幾人もある逢いたいと思うけれども逢えない人がこの世に幾人もある!こう言って...
中里介山 「大菩薩峠」
...憎めないところのある二十歳くらゐの娘です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あの女には妙に憎めないところがあるよ」「あつしもさう思ひますよ」「隅田川へ投り込まれてもか」「へエ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...どっか憎めない男振りです...
野村胡堂 「天保の飛行術」
...汚い割にはどうも憎めない男です...
野村胡堂 「焔の中に歌う」
...あの男だけは私にも憎めない...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...なぜか道誉を憎めないで自虐的(じぎゃくてき)に自分のみを掻きむしる...
吉川英治 「私本太平記」
...あんな捨てぜりふをいって行きゃあがる」憎めないが...
吉川英治 「新書太閤記」
...どうにも憎めない男だと思った...
吉川英治 「梅※[#「風にょう+思」、第4水準2-92-36]の杖」
...そんなことを云ってたか」「憎めない人間だって」「じゃあ...
吉川英治 「松のや露八」
...一つ釜の飯の感化なのか、今では、憎もうとしても、憎めない...
吉川英治 「無宿人国記」
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