...取返しのつかぬ口惜しさに頬にかゝる後れ毛を噛み切つても...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...それは他人に突込まれるのが口惜しさに...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...僕は知らなければならぬ事を知らぬ恥かしさに、又口惜しさに、知識の補充をハンドブツクや百科全書にまでも求めてゐる...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...」細君は口惜しさうに云つた...
田中貢太郎 「あかんぼの首」
...かれ等は別れて来た幹線――一直線に傍眼(わきめ)も触らずに一日一夜やつて来た幹線の方を名残惜しさうに振返つた...
田山録弥 「浴室」
...口惜しさが胸にこみあげてきた...
豊島与志雄 「小さき花にも」
...いのち惜しさに恥も外聞もない...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...お鶴は口惜しさも涙も隱さうともせず...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あまりの口惜しさに...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...いくらか口惜しさうでもありますが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...打ち殺してもやり度い口惜しさが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...口惜しさのあまり自分に向つて...
牧野信一 「冬の風鈴」
...口惜しさに恐らく血が騒いで...
正岡容 「小説 圓朝」
...燃えるような口惜しさ...
宮本百合子 「気むずかしやの見物」
...それが晴天には歩いていても雨が降って来ると下駄の惜しさに車へ乗るという哀れはかない始末ですがそれでは下駄の代価へ車賃まで算入しなければなりません...
村井弦斎 「食道楽」
...なんですッて」お縫はもう口惜しさに...
吉川英治 「大岡越前」
...少年の純な口惜しさが大人以上の一途となって...
吉川英治 「宮本武蔵」
...忘れかけていた数々の口惜しさまでを新たに思い出した...
吉川英治 「宮本武蔵」
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