...「あの家には、御主人様しかいないそうです...
...歴気(れつき)とした御主人様でさへが...
内田魯庵 「犬物語」
...あなた様と御主人様には心から御挨拶を申上げ...
谷崎潤一郎 「細雪」
...きっと御主人様は...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...わたしの元の御主人様が……」「いかにも...
中里介山 「大菩薩峠」
...どうぞ御主人様にも...
中里介山 「大菩薩峠」
...亡き御主人様に子のように愛されておりましたわたくし...
中里介山 「大菩薩峠」
...あなたはわたしの唯一の御主人様でござります...
中里介山 「大菩薩峠」
...御主人様でさえお顔を見たものはござりませぬ...
中里介山 「大菩薩峠」
...どんな御縁か御主人様はことの外信用して下さいました」お茂与はこう言って眉を落すのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「御主人様...
夢野久作 「豚吉とヒョロ子」
...ここほどけっこうな所はないと御主人様は思召(おぼしめ)すふうでしたが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...御主人様を束の間も忘れたことはございません...
室生犀星 「お小姓児太郎」
...「おいたわしい御主人様!」「わが大切な友よ!」「ああおなつかしい父上!」「可愛い娘よ!」というような繰り言がわたしの胸を刺す時も...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...T「お類さんがッ」「来ている筈だ」「そんな御方は来て居りません」「いま見たんだ」T「早く帰らぬと御主人様が心配なさる」とお内儀を押しのけて入る...
山中貞雄 「右門捕物帖 三十番手柄 帯解け仏法」
...父が浪人したもとの御主人様へ...
吉川英治 「治郎吉格子」
...御主人様の思い女(もの)と...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...御主人様、お立ちなれば、今のうちにと存じますが」声をかけると、先刻(さっき)から話にとらわれて起ちかねていた佐渡は、心ききたる奴(やつ)と、直ぐ応じて、「や、縫(ぬい)か...
吉川英治 「宮本武蔵」
...「縫殿介(めいのすけ)」「はっ」「武蔵どのの、この御書面を携(たずさ)えてすぐ、内海(うつみ)孫兵衛丞どのや、その他(た)の衆に、廻状いたして来い」「承知いたしました」退(さ)がりかけると、襖(ふすま)の陰に控えていた用人が、「御主人様...
吉川英治 「宮本武蔵」
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