...染退(しぶちやり)川荒廢の跡を調べ...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...五十嵐十風は其廢業した司(つかさ)事靜岡しづ子を手裡に收めて意氣揚つて七條の停車場に下りた...
高濱虚子 「俳諧師」
...とうのむかしに廢止されて...
太宰治 「ダス・ゲマイネ」
...土地の荒廢に因れる所有權の消滅...
田中正造 「公益に有害の鑛業を停止せざる儀に付質問書」
...其の前には廢工場の汀に茂つた花薄が銀のやうに光つて居る...
寺田寅彦 「寫生紀行」
...私がやつて居ります二つの廢物利用を申上げて見ませう...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...經濟學的利用價値に於ける美の創造(廢物利用としての簡易美的生活)と言ふことになるとしたら...
萩原朔太郎 「所得人 室生犀星」
...さうした頽廢の社會に於ては...
萩原朔太郎 「童話と教育について」
...先づ以て酒を廢しなければならない...
萩原朔太郎 「室生犀星に與ふ」
...しかるに文化的生においてはかくの如き制限は撤廢され...
波多野精一 「時と永遠」
...廢止せしめに來るところの...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 堀辰雄訳 「或女友達への手紙」
...廢は広く「すたる」の意に用ゐる...
正岡子規 「墨汁一滴」
...どれだけ物事を手痛く頽廢させてゆくかに...
室生犀星 「渚」
...此定五郎は幾(いくば)くならずして廢(や)められ...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
...あらゆる階級の撤廢を唱へた...
森鴎外 「古い手帳から」
...新憲法施行と共に廢止されるし...
山浦貫一 「新憲法の解説」
...驛は坂路で頗る荒廢の姿を示してゐる...
吉江喬松 「山岳美觀」
...何と今は見すぼらしい荒廢とその後の安ツぽい急設國際色だらう...
吉川英治 「折々の記」
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