例文・使い方一覧でみる「廢」の意味


スポンサーリンク

...さきの『新紀元』が刊された時に創刊した『世界婦人』といふ月刊リーフレットの編集に當らせるべく喜んで迎へられました...   さきの『新紀元』が廢刊された時に創刊した『世界婦人』といふ月刊リーフレットの編集に當らせるべく喜んで迎へられましたの読み方
石川三四郎 「浪」

...財産私有の今日の制度が朽し去つた後は...   財産私有の今日の制度が朽廢し去つた後はの読み方
石川啄木 「A LETTER FROM PRISON」

...かうした荒の前に立つては...   かうした荒廢の前に立つてはの読み方
薄田泣菫 「飛鳥寺」

...彼等は彼等の自然が頽してゐるために過つのである...   彼等は彼等の自然が頽廢してゐるために過つのであるの読み方
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」

...肉体的よりも夙(はや)くから精神的人になったわたくしの身には...   肉体的よりも夙くから精神的廢人になったわたくしの身にはの読み方
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」

...この物利用の思ひつきは...   この廢物利用の思ひつきはの読み方
長岡半太郎 「大阪といふところ」

...時には荒み果てた心冷かな人の如く...   時には荒み果てた心冷かな廢人の如くの読み方
「修道院の秋」

...屋とはちがつて...   廢屋とはちがつての読み方
野上豐一郎 「ウォリクの城」

...美しい星空の下にパリは墟のやうに横たはつてるのが凄いやうだといふ...   美しい星空の下にパリは廢墟のやうに横たはつてるのが凄いやうだといふの読み方
野上豐一郎 「大戰脱出記」

...三十前後の頽的(たいはいてき)なポーズと聲とを持つた女で...   三十前後の頽廢的なポーズと聲とを持つた女での読み方
野村胡堂 「錢形平次捕物控」

...按摩を(よ)して氣樂に送つたことは言ふまでもありません...   按摩を廢して氣樂に送つたことは言ふまでもありませんの読み方
野村胡堂 「錢形平次捕物控」

...さうした頽の社會に於ては...   さうした頽廢の社會に於てはの読み方
萩原朔太郎 「童話と教育について」

...あたまから亂離骨にこなして...   あたまから亂離骨廢にこなしての読み方
樋口一葉 「花ごもり」

...お京はお高祖頭巾(こそづきん)目深(まぶか)に風通の羽織着て例(いつも)に似合ぬ宜き粧(なり)なるを、吉三は見あげ見おろして、お前何處へ行きなすつたの、今日明日は忙がしくてお飯(まんま)を喰べる間もあるまいと言ふたでは無いか、何處へお客樣にあるいて居たのと不審を立てられて、取越しの御年始さと素知らぬ顏をすれば、嘘をいつてるぜ三十日(みそか)の年始を受ける家は無いやな、親類へでも行きなすつたかと問へば、とんでも無い親類へ行くやうな身に成つたのさ、私は明日あの裏の移轉(ひつこし)をするよ、餘りだしぬけだから嘸お前おどろくだらうね、私も少し不意なのでまだ本當とも思はれない、兎も角喜んでお呉れ惡るい事では無いからと言ふに、本當か、本當か、と吉は呆れて、嘘では無いか串戲では無いか、其樣な事を言つておどかして呉れなくても宜い、己れはお前が居なくなつたら少しも面白い事は無くなつて仕舞ふのだから其樣な厭やな戲言はしにしてお呉れ、ゑゝ詰らない事を言ふ人だと頭(かしら)をふるに、嘘では無いよ何時かお前が言つた通り上等の運が馬車に乘つて迎ひに來たといふ騷ぎだから彼處の裏には居られない、吉ちやん其うちに糸織ぞろひを調(こしら)へて上るよと言へば、厭やだ、己れは其樣な物は貰ひたく無い、お前その好い運といふは詰らぬ處へ行かうといふのでは無いか、一昨日自家(うち)の半次さんが左樣いつて居たに、仕事やのお京さんは八百屋横町に按摩をして居る伯父さんが口入れで何處のかお邸へ御奉公に出るのださうだ、何お小間使ひと言ふ年ではなし、奧さまのお側やお縫物しの譯は無い、三つ輪に結つて總の下つた被布を着るお妾さまに相違は無い、何うして彼の顏で仕事やが通せる物かと此樣な事をいつて居た、己れは其樣な事は無いと思ふから、聞違ひだらうと言つて、大喧嘩を遣つたのだが、お前もしや其處へ行くのでは無いか、其お邸へ行くのであらう、と問はれて、何も私だとて行きたい事は無いけれど行かなければ成らないのさ、吉ちやんお前にも最う逢はれなくなるねえ、とて唯いふ言ながら萎れて聞ゆれば、何んな出世に成るのか知らぬが其處へ行くのはしたが宜らう、何もお前女口一つ針仕事で通せない事もなからう、彼れほど利く手を持つて居ながら何故つまらない其樣な事を始めたのか、餘り情ないでは無いかと吉は我身の潔白に比べて、お(よ)しよ、おしよ、斷つてお仕舞なと言へば、困つたねとお京は立止まつて、夫れでも吉ちやん私は洗ひ張に倦きが來て、最うお妾でも何でも宜い、何うで此樣な詰らないづくめだから、寧その腐れ縮緬着物で世を過ぐさうと思ふのさ...   お京はお高祖頭巾目深に風通の羽織着て例に似合ぬ宜き粧なるを、吉三は見あげ見おろして、お前何處へ行きなすつたの、今日明日は忙がしくてお飯を喰べる間もあるまいと言ふたでは無いか、何處へお客樣にあるいて居たのと不審を立てられて、取越しの御年始さと素知らぬ顏をすれば、嘘をいつてるぜ三十日の年始を受ける家は無いやな、親類へでも行きなすつたかと問へば、とんでも無い親類へ行くやうな身に成つたのさ、私は明日あの裏の移轉をするよ、餘りだしぬけだから嘸お前おどろくだらうね、私も少し不意なのでまだ本當とも思はれない、兎も角喜んでお呉れ惡るい事では無いからと言ふに、本當か、本當か、と吉は呆れて、嘘では無いか串戲では無いか、其樣な事を言つておどかして呉れなくても宜い、己れはお前が居なくなつたら少しも面白い事は無くなつて仕舞ふのだから其樣な厭やな戲言は廢しにしてお呉れ、ゑゝ詰らない事を言ふ人だと頭をふるに、嘘では無いよ何時かお前が言つた通り上等の運が馬車に乘つて迎ひに來たといふ騷ぎだから彼處の裏には居られない、吉ちやん其うちに糸織ぞろひを調へて上るよと言へば、厭やだ、己れは其樣な物は貰ひたく無い、お前その好い運といふは詰らぬ處へ行かうといふのでは無いか、一昨日自家の半次さんが左樣いつて居たに、仕事やのお京さんは八百屋横町に按摩をして居る伯父さんが口入れで何處のかお邸へ御奉公に出るのださうだ、何お小間使ひと言ふ年ではなし、奧さまのお側やお縫物しの譯は無い、三つ輪に結つて總の下つた被布を着るお妾さまに相違は無い、何うして彼の顏で仕事やが通せる物かと此樣な事をいつて居た、己れは其樣な事は無いと思ふから、聞違ひだらうと言つて、大喧嘩を遣つたのだが、お前もしや其處へ行くのでは無いか、其お邸へ行くのであらう、と問はれて、何も私だとて行きたい事は無いけれど行かなければ成らないのさ、吉ちやんお前にも最う逢はれなくなるねえ、とて唯いふ言ながら萎れて聞ゆれば、何んな出世に成るのか知らぬが其處へ行くのは廢したが宜らう、何もお前女口一つ針仕事で通せない事もなからう、彼れほど利く手を持つて居ながら何故つまらない其樣な事を始めたのか、餘り情ないでは無いかと吉は我身の潔白に比べて、お廢しよ、お廢しよ、斷つてお仕舞なと言へば、困つたねとお京は立止まつて、夫れでも吉ちやん私は洗ひ張に倦きが來て、最うお妾でも何でも宜い、何うで此樣な詰らないづくめだから、寧その腐れ縮緬着物で世を過ぐさうと思ふのさの読み方
樋口一葉 「わかれ道」

...何故に私は端初に於てまさに端初の概念を棄し得べきでないのか...   何故に私は端初に於てまさに端初の概念を廢棄し得べきでないのかの読み方
三木清 「歴史哲學」

...あと形もない嫡問題よりは...   あと形もない廢嫡問題よりはの読み方
水上瀧太郎 「貝殼追放」

...在來の女袴は追々にれたやうである...   在來の女袴は追々に廢れたやうであるの読み方
柳田國男 「服裝語彙分類案」

...みんな語だらう...   みんな廢語だらうの読み方
吉川英治 「折々の記」

「廢」の読みかた

「廢」の書き方・書き順

いろんなフォントで「廢」


ランダム例文:
ニョロニョロ   ぶすりと   寒水  

チーズローリングと世界一硬いチーズ

便利!手書き漢字入力検索

👨話題の人々👩
「推し」を登録

時事ニュース漢字 📺
備蓄米   一過性   不可能  

スポンサーリンク

トップへ戻る