...廢刊も實は非常な難事であつたのです...
石川三四郎 「浪」
...ある細目において既に廢物に歸してゐる...
堺利彦訳 幸徳秋水訳 「共産黨宣言」
...しかし正眞正銘の平和はあらゆる社會的差別の撤廢...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...安南及び東埔塞の統監を廢し...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...政治上よりいへば貴族政治が廢頽して君主獨裁政治が起りたる事で...
内藤湖南 「概括的唐宋時代觀」
...從てこれ等一家の意に稱はないと廢立が行はれ...
内藤湖南 「概括的唐宋時代觀」
...厥惟廢元命...
内藤湖南 「支那歴史的思想の起源」
...辛酉革命の改元廢止論を唱へました...
内藤湖南 「日本文化の獨立」
...斯の如き時に好いた同士の執るべき唯一の名案は爾來幾多の男女の間に實行されて且つ廢らない...
長塚節 「芋掘り」
...廢屋とはちがつて...
野上豐一郎 「ウォリクの城」
...美しい星空の下にパリは廢墟のやうに横たはつてるのが凄いやうだといふ...
野上豐一郎 「大戰脱出記」
...按摩を廢(よ)して氣樂に送つたことは言ふまでもありません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...厭やらしい景物雨のふる間眺めは白ぼけて建物 建物 びたびたにぬれさみしい荒廢した田舍をみる...
萩原朔太郎 「定本青猫」
...爾來半世紀にして科擧廢せられ...
原勝郎 「貢院の春」
...民族の限界が撤廢せられて...
森鴎外 「古い手帳から」
...中央の理念や文化的荒廢のあとの都市から生み出さうとすることは...
吉川英治 「折々の記」
...廢人は、なほ、聲をふりしぼつて「三人目のお孃さんも、何か施してくださるでせうね」と云つた...
吉川英治 「折々の記」
...何と今は見すぼらしい荒廢とその後の安ツぽい急設國際色だらう...
吉川英治 「折々の記」
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