...大人が警務長官となるや各米倉を開いてその蓄米を廉売し...
石原莞爾 「戦争史大観」
...困る事には此役に立たない商業学校の卒業生が学校を出れば一廉(ひとかど)な商業家になつた気でゐる...
内田魯庵 「青年実業家」
...支払い得るものにはきわめて廉価に...
ピョートル・アレクセーヴィチ・クロポトキン Pyotr Alkseevich Kropotkin 大杉栄訳 「共産食堂」
...何か自分では一廉(ひとかど)の彫刻師になったような気持で...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...逆にやけくそに破廉恥ばかり働く類(たぐい)である...
太宰治 「東京八景」
...自分の破廉恥な寄生生活を人前にまた自分に対して繕(つくろ)うため...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...故に若し清廉潔白に於て尾崎氏の如く明白ならざる人物ありて市長の椅子を窺すと仮定せば...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...われ人(ひと)共に公禄(こうろく)を食(は)むもの及ばずながらそれぞれ一廉(ひとかど)の忠義を尽(つく)さねばなるまいと...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...太十はそれが余りに廉いと思うとぐっと胸がこみあげて「構わねえ...
長塚節 「太十と其犬」
...世にも憎むべき破廉恥漢だったのでした...
平林初之輔 「悪魔の聖壇」
...その得る食物で工業品や外国品を英蘭(イングランド)の労働者と同じく低廉に買うことは出来ないけれども...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...まだ維廉(ヰルヘルム)一世の街に臨める(まど)に倚(よ)り玉ふ頃なりければ...
森鴎外 「舞姫」
...そうして機械が与える多量生産と廉価とを説こうとする...
柳宗悦 「工藝の道」
...准后の阿野廉子あたりから...
吉川英治 「私本太平記」
...廉子(やすこ)にもそう思われた...
吉川英治 「私本太平記」
...准后(じゅんごう)の廉子(やすこ)と聞くからに...
吉川英治 「私本太平記」
...御母の君(准后ノ廉子)...
吉川英治 「私本太平記」
...けだしそれが外国毛織布よりもより低廉であったからである...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
便利!手書き漢字入力検索