...切腹を申しつける廉(かど)はない...
芥川龍之介 「忠義」
...こんな廉(やす)い贅沢はない筈だ...
薄田泣菫 「茶話」
...現在の弁護官が公金費消の廉で告発されたのである...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...一の長い破廉恥な欺瞞だったというのか? かつて一度は...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...私はあすこへ………… ダーネーは例の叛逆罪の廉で捕えられていた時にしばらくロンドン塔に監禁されたのであろうか...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...青物市場であまり廉(やす)かったからI君が買って来たその裾分(すそわ)けという事でした...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...鑄型が殘つてゐるといひ、「之を緒方博士所藏の蘭本原文と比するに文章は勿論同じだが、第一には、活字の大きさが違ふ爲各行が必ずしも同じでないのみならず、その他はくだ/\しい故ここには詳記しないが、五六廉位、植字の形式が違つてゐるのは不思議でない、況んや前記の如く寫本によつて植字したものと考へられるに於てをやである」といふ文によつても、或は輸入活字ではないかも知れぬ...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...このはるかな廉潔な時代の客間のありさまであった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...吾輩も一廉(ひとかど)の水彩画家になり得る理窟(りくつ)だ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...「これはとても不名誉で破廉恥なことです...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...三月六日に優善は「身持(みもち)不行跡不埒(ふらち)」の廉(かど)を以て隠居を命ぜられ...
森鴎外 「渋江抽斎」
...数も多く価も廉きもの...
柳宗悦 「雑器の美」
...言訳(いひわけ)計(ばか)りに古道具屋を探して廉物(やすもの)を買つて来たのが此の箪笥であつた...
與謝野寛 「執達吏」
...廉子はひときわ光っている...
吉川英治 「私本太平記」
...廉子が産(う)んだ親王恒良(つねなが)は...
吉川英治 「私本太平記」
...廉子、大納言ノ局、小宰相の三名である...
吉川英治 「私本太平記」
...また廉子の目もなんとなくほかの寵妃(ちょうひ)を見るのとちがい...
吉川英治 「私本太平記」
...毛織布と葡萄酒との両者の消費者はそれらの貨物をより低廉に購買し得るであろう...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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