...「比較神話学」の文字は、聊か語弊あり、稍もすれば、既に廃れたる、旧時の或一派の学説を、聯想せしむの嫌なきに非ず...
高木敏雄 「比較神話学」
...中々続かず直きに廃れてしまひました...
談洲楼燕枝(二代) 「燕枝芸談」
...古び廃れてるのを埋めたものだそうだった...
豊島与志雄 「古井戸」
...だが、こうした概念的の見方は便利であるから、中々廃れない...
直木三十五 「大阪を歩く」
...今は廃れた港赤江の浜からは太平洋の潮騒いの音が幽かに聞えてくる...
中村地平 「宮崎の町」
...この草を用いることは次第に廃れゆき...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...この称えは今は廃れそのオオヒルは古名となった...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...しかしこの名は疾(とっ)くに廃れて今はこれをジャノヒゲあるいはリュウノヒゲあるいはジョウガヒゲあるいはジイノヒゲあるいはタツノヒゲなどと呼んでいる...
牧野富太郎 「植物記」
...従っていくばくならずしてまた廃れるのも故なきにあらずである...
三上義夫 「文化史上より見たる日本の数学」
...和算は廃れて西洋数学がこれに代わる...
三上義夫 「文化史上より見たる日本の数学」
...しかし漢医方の廃れ...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...白岩の焼物は遠く廃れたのでその顛末(てんまつ)は詳でないが...
柳宗悦 「現在の日本民窯」
...そうして今のままなら民藝は廃れ...
柳宗悦 「工藝の道」
...これらの焼物の皿が廃れかけたのは明治の初頃で...
柳宗悦 「工藝の道」
...千石船が廃れてから自然にその需用も絶えた...
柳宗悦 「工藝の道」
...中世時代の「神中心」‘Theo-centric’の思想が廃れて...
柳宗悦 「民藝の性質」
...この制度が廃れてから...
柳田國男 「名字の話」
...その肖像画を階上の廃れた勉強部屋にこっそりと移してしまった...
渡辺温 「絵姿」
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