...何も彼も旧いものは廃れてゆく時代なのですから...
上村松園 「女の話・花の話」
...一握りだが大昔の唄やバラッドも廃れてはいない...
ジョージ・オーウェル George Orwell The Creative CAT 訳 「詩とマイクロホン」
...「比較神話学」の文字は、聊か語弊あり、稍もすれば、既に廃れたる、旧時の或一派の学説を、聯想せしむの嫌なきに非ず...
高木敏雄 「比較神話学」
...今は廃れた港赤江の浜からは太平洋の潮騒いの音が幽かに聞えてくる...
中村地平 「宮崎の町」
...今や廃れたる一切の情緒が出水のやうに溢れてきた...
萩原朔太郎 「月に吠える」
...この草を用いることは次第に廃れゆき...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...しかしこの名は疾(とっ)くに廃れて今はこれをジャノヒゲあるいはリュウノヒゲあるいはジョウガヒゲあるいはジイノヒゲあるいはタツノヒゲなどと呼んでいる...
牧野富太郎 「植物記」
...今日ではこの草を用うる事はほとんど廃れ...
牧野富太郎 「植物記」
...明治十年前後から次第にこの植学の字が廃れてそれを使わなくなり...
牧野富太郎 「植物記」
...従っていくばくならずしてまた廃れるのも故なきにあらずである...
三上義夫 「文化史上より見たる日本の数学」
...維新後には和算は廃れ...
三上義夫 「文化史上より見たる日本の数学」
...王政恢復後また行われたがいつとなく廃れおわる...
南方熊楠 「十二支考」
...廃れた見世物小屋...
宮本百合子 「「黄銅時代」創作メモ」
...名園の廃れてゆくのが目のあたりに錯落として音ある如く感じた...
室生犀星 「故郷を辞す」
...半世紀以上も廃れていたこの布は...
柳宗悦 「京都の朝市」
...しかし廃れるままに放置しておくのは賢明な措置ではないであろう...
柳宗悦 「蓑のこと」
...それも廃れてしまった...
柳田国男 「故郷七十年」
...当時既に銀貨に駆逐されて通用の廃れかかっていたものであるから...
和辻哲郎 「鎖国」
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