...殆(ほとんど)学を廃するに至りしも...
芥川龍之介 「開化の殺人」
...たとへば「ぢ」「づ」を廃するを見よ...
芥川龍之介 「文部省の仮名遣改定案について」
...この二者の偏廃すべからざることを知るものなり...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...ああ余は祈祷を廃すべけんや...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...改廃することも出来ぬのである...
大隈重信 「選挙人に与う」
...急にこの習慣を廃することによって得意を失いはしないかとの姑息な思い煩いからであって...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...おまけに七曜も廃するか...
寺田寅彦 「自由画稿」
...逸遊(いつゆう)敖戯(ごうぎ)して学業を荒廃するは...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...行を廃すと致しましょう」「ま――何んと...
直木三十五 「南国太平記」
...数年来わたくしは宿痾(しゅくあ)に苦しめられて筆硯(ひっけん)を廃することもたびたびである...
永井荷風 「正宗谷崎両氏の批評に答う」
...文部省はまったく廃するに非ず...
福沢諭吉 「学問の独立」
...須(すべか)らく復讐を根本思想とせる「殺人私訴」を廃すべきであるとの議論が盛んに主張せられ...
穂積陳重 「法窓夜話」
...もうどうしても廃すのだ...
モルナール・フェレンツ Molnar Ferenc 森鴎外訳 「破落戸の昇天」
...ますます洋学の廃すべからざることを知った...
森鴎外 「渋江抽斎」
...「公認の淫売屋を廃することは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...しぜん代替りには改廃すべきものが少なくないのである...
山本周五郎 「いさましい話」
...――新像図を私販(しはん)するの罪(摂取不捨(せっしゅふしゃ)の曼陀羅(まんだら))――釈尊を軽んずるの罪――万善を廃するの罪――神霊に背(そむ)くの罪――国家を壊乱(かいらん)するの罪等...
吉川英治 「親鸞」
...殉死の習慣を廃するために埴輪人形を立て始めたということになっているが...
和辻哲郎 「人物埴輪の眼」
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