...処々(ところどころ)崩れているんだそうで御座(ござ)います...
池田輝方 「夜釣の怪」
...その英国の古城風の煉瓦の塀が三ヶ所において崩れているのを...
海野十三 「千早館の迷路」
...崩れているところを見ないことには...
海野十三 「○○獣」
...微白(ほのじろ)く磯(いそ)に崩れている浪(なみ)にも音がなかった...
田中貢太郎 「月光の下」
...娘はきっとあのまま泣き崩れているに違いないなどと考えた...
徳永直 「冬枯れ」
...「どうもたいへん遅くなってしまいました」お絹の髪も衣裳もかなり崩れている...
中里介山 「大菩薩峠」
...やはりこの殿様の膝元に泣き崩れているのを...
中里介山 「大菩薩峠」
...頬かむりの下に少し崩れている...
中里介山 「大菩薩峠」
...もっとも多くの足跡は形が崩れているので...
中谷宇吉郎 「イグアノドンの唄」
...少し崩れているけれど鮮明だ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...その度に二三の女達がドッと笑い崩れている...
松本泰 「P丘の殺人事件」
...躰勢が崩れているからとうてい勝負にはならないだろう...
山本周五郎 「風流太平記」
...「こう考えては、あまりに付会しすぎるだろうか、あの死躰と、宝玉を詰めた革袋と、崩れている岩と、そして、あの……」自分に向ってたしかめるように、こう云いかけたが、そこで彼は口をつぐみ、蝋燭の火を隠しながら、ふり返った...
山本周五郎 「山彦乙女」
...屋台に崩れている鳥の首...
横光利一 「上海」
...なるほど少し肩が崩れているなと思い...
横光利一 「旅愁」
...売れ残った青物の萎びたのが荷車の上で崩れている...
横光利一 「旅愁」
...彼の袂(たもと)で石の目はもう崩れている...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...崩れている所もある...
吉川英治 「親鸞」
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