...長距離運転のために、峠を越す前に休憩しよう...
...峠を越すと、広い平原になって、そこから城下の方まで、十里四方の水田がひろがって、田には黄金(こがね)の稲が一杯に実(みの)っていました...
秋田雨雀 「三人の百姓」
...峠を越すとすぐ川だったが...
李孝石 「蕎麦の花の頃」
...峠を越すこと四、人跡絶せる深山に分け入り、峡谷の巌頭(がんとう)を攀(よ)じてついた日本海沿岸に出た...
押川春浪補 「本州横断 痛快徒歩旅行」
...栗生峠を越すことになった...
押川春浪補 「本州横断 痛快徒歩旅行」
...本来ならば清水峠を越すべきであった...
石川欣一 「山を思う」
...三国峠を越すことこれで十三回という一人旅のおばあさんから...
石川欣一 「山を思う」
...峠を越すまで、当分のうち家らしいものはございませんや...
泉鏡花 「唄立山心中一曲」
...田の草をとる時にも、峠を越す時にも、この帽子はおれの連(つれ)だったが、今は別れる時だ...
竹久夢二 「都の眼」
...裏街道を通って萩原入(はぎわらい)りから大菩薩峠を越す時に...
中里介山 「大菩薩峠」
...せめてあの丸山峠を越すまでその馬をお貸し下さらぬか」兵馬はその女の人に頼んでみました...
中里介山 「大菩薩峠」
...長良(ながら)の乙女(おとめ)が振袖を着て、青馬(あお)に乗って、峠を越すと、いきなり、ささだ男と、ささべ男が飛び出して両方から引っ張る...
夏目漱石 「草枕」
...私の目指すところの峠を越す乘合馬車が通ると云ふので...
堀辰雄 「馬車を待つ間」
......
前田普羅 「普羅句集」
...夕立が来るのかと思いつつ峠を越すと...
武者金吉 「地震なまず」
...郡上根という小さな峠を越す...
吉江喬松 「木曾御嶽の両面」
...郡上根といふ小さな峠を越す...
吉江喬松 「山岳美觀」
...そして落葉の深い峠を越すと其処にはまた新たな渓が流れ出してゐた...
若山牧水 「渓をおもふ」
...程なくその島の脊に当っていると思わるる峠を越すと...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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