...冬の日の当つたアスフアルトの上には紙屑が幾つもころがつてゐた...
芥川龍之介 「歯車」
...詐欺によつて先輩の信用を偸むことは僕の屑しとせざるところだ...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...玉(たま)の屑(くづ)...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...腰掛けの一つは逆さまに倒れ、紙屑、煙草の吸殻など散らばり、乱雑不潔なるさま...
林不忘 「安重根」
...木屑とスベタとがうよ/\してゐる...
種田山頭火 「行乞記」
...糸屑ばかりが指にからみついて...
丹沢明 「工女の歌」
...その他(ほか)大してためにもならなかったフランスのパン屑みたいな学問だのを齧(かじ)っていた頃でさえ...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...話の屑籠のなかから拾いあげられた屑が...
豊島与志雄 「話の屑籠」
...「そのぼろ屑(くず)を持ってゆけ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...この紙屑屋の清次なんぞは...
中里介山 「大菩薩峠」
...一夜きり/″\すをきく石炭の屑捨つるみちの草村に秋はまだきの螽なくきり/″\すきかまく暫し臀据ゑて暮れきとばかり草もぬくめりきり/″\すきこゆる夜の月見草おぼつかなくも只ほのかなり白銀の鍼打つごとききり/″\す幾夜はへなば涼しかるらむ月見草けぶるが如くにほへれば松の木の間に月缺けて低し八月一日...
長塚節 「長塚節歌集 下」
...熊楠諸国を遍歴して深く一塵(じん)一屑(せつ)をも破壊するてふ事の甚だ一国一個人の気質品性を損するを知り...
南方熊楠 「十二支考」
...市場のモスクワ式ごろた石の通路では、花キャベジの葉っぱ、タバコの吸殻、わら屑、新聞の切れっ端が踏みにじられていた...
「赤い貨車」
...鉋屑(かんなくず)やら...
森鴎外 「百物語」
...粃に限らず庭に落ち散った屑米を総称し...
柳田國男 「食料名彙」
...藁屑(わらくず)を掃き集め...
山本周五郎 「あだこ」
...………紙屑籠………唾壺(つばつぼ)………小型の瓦斯(ガス)ストーブなぞ……...
夢野久作 「涙のアリバイ」
...しばしば小粒の星屑が光つてゐるのを見受けた...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
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