...一同はワヤ/\ガヤ/\して満室の空気を動揺し、半分黒焦げになったりポンプの水を被ったりした商品、歪げたり破れたりしたボール箱の一と山、半破れの椅子や腰掛、ブリキの湯沸し、セメント樽、煉瓦石、材木の端片、ビールの空壜、蜜柑の皮、紙屑、縄切れ、泥草履と、塵溜を顛覆返したように散乱ってる中を煤けた顔をした異形な扮装の店員が往ったり来たりして、次第々々に薄れ行く夕暮となった...
内田魯庵 「灰燼十万巻」
...絲の下の床にホコリのような細かい鉄屑がたまったので...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...なんの事はない鉄の切屑(きりくず)の粉が一面にめり込んでいるのさ...
大阪圭吉 「カンカン虫殺人事件」
...よく見ると鉄屑の油で穢れてはいるが...
大阪圭吉 「カンカン虫殺人事件」
...さもなくば南半球特有の大颱風(ハリケーン)によってさすがの海の狼も海底の藻屑と消え果てたものか...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...人間は星屑のやうに在るべきものである...
種田山頭火 「其中日記」
...糸屑(いとくず)を払いながら起ちあがると...
徳田秋声 「爛」
...色よき返事このようにと心に祝いて土産(みやげ)に京都より買(こ)うて来し友染縮緬(ゆうぜんちりめん)ずたずたに引き裂きて屑籠(くずかご)に投げ込みぬ...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...そして四つに引き裂いて屑籠(くずかご)に投げ込んだ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...十分に潔めた場所には樹脂に浸した麻屑(あさくず)をいっぱいつめた大きな籠(かご)に火をともしていった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...君江も屑羊羹を頬張(ほおば)りながら少し及腰(およびごし)になって...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...上がり框(かまち)の鉋屑を除(の)けて座を作ります...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...敷蒲団一枚屑屋に壱円五拾銭で売る...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...歩道はがらんとして紙屑なんかがやたらに散らかつてゐた...
三好達治 「銀座街頭」
...稗(ひえ)や蕎麦(そば)の粉(こ)や屑米(くずまい)を挽(ひ)いたものを水で練って...
柳田国男 「木綿以前の事」
...屑籠へ手を振って...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...ひくがいい』やはり陛下はおそばの下級官吏たちの薄給と蝋燭屑との不可分な関係を知っておられたのだった...
吉川英治 「美しい日本の歴史」
...鋸屑(のこぎりくず)がたかっていた...
吉川英治 「親鸞」
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