...車でバラ/\に切れ屑にし...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...その時たくさんの本を屑屋へ払い下げて行ったそうですが...
上村松園 「あのころ」
...「あーあ」屑鉄屋がこのとき...
高見順 「いやな感じ」
...和文を書くことを屑(いさぎよ)しとしなかつた人達にも...
田山録弥 「西鶴小論」
...撰屑(よりくず)の林檎の可惜(あたら)転(ころ)がるのを見た...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...「もし旦那」後ろから呼びかけたのは紙屑買い...
中里介山 「大菩薩峠」
...削りとつた木屑(きくづ)で穴をふさいでおいたのである...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...引窓に出てゐる釘から外して來た淺葱の木綿屑を受取つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...七輪に折り屑(くず)を燃やして炭をおこす...
林芙美子 「新版 放浪記」
...御記録も疾(と)く紙屑屋(かみくずや)の手に渡りたるその後において...
福沢諭吉 「旧藩情」
...その女の歩いてきた跡には細かいカンナ屑がちらほらと二三片ずつ落ち散っていた...
堀辰雄 「三つの挿話」
...私という人間のうちの屑のような男が彼女らにも...
室生犀星 「陶古の女人」
...鉢の土は袂屑のような塵に掩(おお)われているが...
森鴎外 「サフラン」
...おれたちは人間の屑には構わないつもりでいたんだ...
山本周五郎 「いさましい話」
...「女房持ちにどんな問題がある」と房二郎が云った、「あの飲み屋の女も云ってたが、女房を持ってるのはあんただけじゃあねえだろう」「おらあこのまま、どっか遠いところへいっちめえてえんだ」と木内が云った、「おまえさんもうちへ帰るほうがいい、しょせんまっとうにやっていける世界じゃあねえ、ってこともわかったろう、なんとか詫(わ)びを入れて呉れる親類があるんじゃあねえのか」「ねえこたあねえさ、小旗本へ婿にいった叔父が本所にいるよ」と房二郎が云った、「本所の相生(あいおい)町で、土屋っていうんだがね」「その人に頼んで、桜田小路へ帰るんだな、それがいちばんだよ」「そんなとこへ腰掛けちゃあだめだ、木内さんのうちはもうすぐそこだぜ」木内桜谷は道傍(みちばた)の古材木に腰を掛け、低く垂れた頭を、ぐらぐらと力なく左右に振りながら云った、「おらあうちへは帰れねえんだ」「ばかなことを云いなさんな」「今日、私はちょび髭の前で四つん這いになった、池さんはさぞ軽蔑(けいべつ)したこったろう、人間の屑、卑しい野郎だと思ったことだろう」房二郎はなにも云わなかった...
山本周五郎 「へちまの木」
...袁術は麦の摺屑(すりくず)を喰って三日もしのんだがもうそれすらなかった...
吉川英治 「三国志」
...紙屑をいただいたって...
吉川英治 「新書太閤記」
...ロクにない浪宅の道具を片っぱしから屑屋(くずや)に売っては...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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