...届きたる袷に着替え...
饗庭篁村 「良夜」
...煙秋(エンチュウ)から出した安さんの手紙が先生んとこへ届いたのは...
林不忘 「安重根」
...二三日して刑事が訪ねて来た時は丁度活版所から出来た暦を届けてよこして呉れたところであった...
田山花袋 「トコヨゴヨミ」
...家中仕置不行届で領地を召しあげられ伊予の果てへ押籠(おしこ)めになった...
久生十蘭 「鈴木主水」
...経俊 月の光も日の光も届かぬ常闇の海の底...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...其の時は自宅へ送り届けてやろうという考え丈けでした...
牧逸馬 「双面獣」
...手紙が届いている筈です」「すると...
山本周五郎 「風流太平記」
...全部手入れの届いた野菜畑である...
夢野久作 「お茶の湯満腹談」
...誰もその兄の姿を見届けたものはいなかったが...
夢野久作 「少女地獄」
...もちろん八雲の縁ぐみ届けも...
吉川英治 「篝火の女」
...何とぞお聞き届け願わしゅう存じまする……」「ウム...
吉川英治 「剣難女難」
...すべて一(いち)おう六波羅奉行へ届け出る掟(おきて)とか...
吉川英治 「私本太平記」
...上野介の隠居願いが聞き届けられて...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...郡兵衛がこれを届けて...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...八百長へ生のいい鯛(たい)と鱸(すずき)をお届けいたしましたが...
吉川英治 「梅※[#「風にょう+思」、第4水準2-92-36]の杖」
...不行届き千万なっ」「お詫びいたしまする...
吉川英治 「べんがら炬燵」
...取次に出た、長岡家の家士は、彼のことばを受けながらも、この人がさては武蔵であるのかと、額(ひたい)ごしに、まじまじ見ていたが、「まことに、行届いたご挨拶...
吉川英治 「宮本武蔵」
...ドーブレク拝」「手の届く処……」と読み終えたルパンが呟いた...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
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