...以後一箇月ばかりは堅く居館の門を閉じて引籠(ひきこも)っていた...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...お銀様のための居館としての一部まで戻って来ると...
中里介山 「大菩薩峠」
...山居沢・山居野・山居森・山居館などというておる...
柳田國男 「地名の研究」
...いまは明らかに観ぬいて心に愕(おどろ)きながらその足ですぐ曹操の居館へいそいだ...
吉川英治 「三国志」
...やがて首尾よく玄徳の居館をさぐり当て...
吉川英治 「三国志」
...許貢(きょこう)の居館へ詰問(きつもん)の兵をさし向けた...
吉川英治 「三国志」
...散所ノ太夫自身の居館は石川の岡なので...
吉川英治 「私本太平記」
...中国探題の長門の庁――北条時直の居館を水陸から攻めていた...
吉川英治 「私本太平記」
...その居館の焔の下で斬死(きりじ)にした...
吉川英治 「新書太閤記」
...父祖代々の住居である躑躅(つつじ)ヶ崎(さき)の居館(きょかん)のほかに...
吉川英治 「新書太閤記」
...ふつうの居館とちがって...
吉川英治 「新書太閤記」
...東の麓(ふもと)に居館(きょかん)をもっている同族の当主で...
吉川英治 「新・水滸伝」
...若い高氏のいた頃の居館は...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
...都にも負けない居館や...
吉川英治 「平の将門」
...宏壮な居館をかまえていた...
吉川英治 「平の将門」
...武芝の居館の財物を没収し...
吉川英治 「平の将門」
...……加うるに敗残の叔父、羽鳥の良兼も、将門のため、居館、領土を焼きつくされ、ついに、悲憤の余り、病床に仆れ……敢(あえ)なく……」と、貞盛はここにいたると、声をかき曇らせ――「敢なくも、先頃、病歿いたしました...
吉川英治 「平の将門」
...竹柴台の武芝の居館を襲撃し...
吉川英治 「平の将門」
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