...自分が二十五にもなつて未だ独身(ひとりみ)で居るのを...
石川啄木 「菊池君」
...夫人は次の間で着物を着換えて居る間も...
徳田秋聲 「媒介者」
...耳にタコの出来る程鳥辺山(とりべやま)も聞いて居る...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...さうして其の批評は殆ど一々適中して居ると謂つても宜からうと思ふ次第で...
内藤湖南 「弘法大師の文藝」
...凝っと此方を見詰めて居るのでした...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...往來の人が見て笑つて居るぜ」「――」「よくその扮裝(なり)で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ざつと私が知つて居るだけでも十人はありますぜ」吉三郎の言葉は露骨な棘(とげ)を含(ふく)んで居りました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お玉さんがどんな死に顏をして居るかお前さんの眼でよく見て置かなきやなりませんよ」平次は死骸の側に脚行(ゐざ)り寄ると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...默つて寅松の調べの進行を見て居るのでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...皆んな女結びになって居るのは何うしたことでしょう」「さァ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...金六の手下が内外を固めて居るために...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...幸ひ開けたまゝになつて居る此部屋に入つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...露子が生きて居る限り...
浜尾四郎 「悪魔の弟子」
...先に行つた私達のでたらめであつたと言はれたことを覚えて居る...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...御同前(ごどうぜん)に喰(くっ)て居るものも着て居るものも幕府の物ではないか...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...これは眼鏡が二つあつてその二つの眼鏡を両眼にあてて見るやうになつて居る...
正岡子規 「病牀六尺」
...現に我々の知つて居る國府の故址で...
柳田國男 「潟に關する聯想」
...美しい虫(みづすまし)の大群を虫眼鏡で眺めて居るかと思ふ程の奇観だ...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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