...達雄は場末(ばすえ)のカフェのテエブルに妙子の手紙の封を切るのです...
芥川龍之介 「或恋愛小説」
...この金貨の封を切る必要がなくなり...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「赤毛連盟」
...それは青江から女の友達にあてて書かれたもので、その封を切ると、青江が久能から疑われて苦しんでいる様が説かれ、死んで了いたいと記された、青江のように文章の拙ない訴えには、奇妙な切実さがしみ出ていて久能の心を打たずにいなかった...
豊田三郎 「リラの手紙」
...荒らかに封を切るということはなく...
中里介山 「大菩薩峠」
...君のいい頭で考えて見てくれ」「封筒を書く時か――封を切る時か――」「もう一つある」「切手を貼る時か――」「そうだそうだ...
野村胡堂 「死の予告」
...私の預りました手文庫の封を切るやうに...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...親分」「それを待っていたんだ」平次は封を切るのももどかしそうに...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...封を切ると、拾円札が五枚出て来た...
林芙美子 「愛する人達」
...封を切ると...
葉山嘉樹 「山谿に生くる人々」
...何気なく封を切ると...
原民喜 「翳」
...封を切る間ももどかしそうに月の光で立ち読みをしていたが...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...手紙の封を切る鋏が見当らなかったりすると...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...そしていよいよ封を切ると「あなたもそこにいらっしゃい」と云い...
山本周五郎 「日本婦道記」
...封を切る手さえふるえていた...
吉川英治 「剣難女難」
...滅多に封を切るこたあならねえ」「だけれど...
吉川英治 「剣難女難」
...神籤(みくじ)の封を切るような心地でひらいた...
吉川英治 「新書太閤記」
...「お役で封を切る!」と...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...「……噂をすれば……」うなずいて封を切る...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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