...拘文死法の中に宛転しつゝ...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...宛転たる唄をうたい出した...
芥川龍之介 「上海游記」
...呼んで頂戴」と云ふ宛転(ゑんてん)たる嬌声(けうせい)を捕へる事が出来た...
芥川龍之介 「東京小品」
...宛転悠揚(えんてんゆうよう)としてわたしの心を押し沈め...
魯迅 井上紅梅訳 「村芝居」
...ろくろ首の踊りはます/\宛転滑脱(えんてんかつだつ)となり...
谷崎潤一郎 「幇間」
...拘文死法の中に宛転(えんてん)たらざるべからず...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...聴黄鳥宛転...
夏目漱石 「草枕」
...ことに宛転(えんてん)たる嬌音(きょうおん)をもって...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...その時分に婀娜(あだ)な妓の可愛らしい朱唇から宛転たる鶯の声のようにほとばしり出て...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...猪余儀なく虎少(しばら)く住(とど)まり待て我祖父の鎧(よろい)を著(き)来って戦うべしとて便所に至り宛転(ころがり)て糞を目まで塗り往きて虎に向うと...
南方熊楠 「十二支考」
...宛転(えんてん)甚だ鈍し...
南方熊楠 「十二支考」
...地に宛転(えんてん)す〉とあるから転化したのだ...
南方熊楠 「十二支考」
...そのほか粟谷さんの宛転自在さ...
夢野久作 「実さんの精神分析」
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