...彼は宗匠として名高い...
...宗匠の手による美しい作品だ...
...彼は宗匠に教えを受けた...
...宗匠の技に感銘を受けた...
...宗匠の仕事はとても丁寧だ...
...小説家久保田万太郎君の俳人傘雨宗匠たるは天下の周知する所なり...
芥川龍之介 「久保田万太郎氏」
...木更津(きさらづ)はどっちの見当かね」と宗匠は相変らず能く喋(しゃ)べった...
江見水蔭 「悪因縁の怨」
...「宗匠、後ばかり見ねえで、まア先手(さきて)の川上をお見なせえ...
江見水蔭 「悪因縁の怨」
...宗匠が持込んだ梨の実と空瓢箪とが...
江見水蔭 「悪因縁の怨」
...立地(たちどころ)に本腹(ほんぷく)致しまする」と宗匠...
江見水蔭 「悪因縁の怨」
...「宗匠、いよいよ遣(や)られましたぜ...
江見水蔭 「悪因縁の怨」
...お前にしろ、宗匠にしろ、正直だからいけねえのだ...
江見水蔭 「悪因縁の怨」
...「宗匠、ここでお目にかかりましたのを御縁に、ちよつとしたことをお訊ね申したいと思ひますが……」「何か訊ねたいといはつしやるか」利休は、老人が年下のものに何か訊かれる折のやうに、意地悪く気取つて見せましたが、それは気の毒なほど弱々しいものでした...
薄田泣菫 「利休と遠州」
...計らずもそれがいわゆる旧派の宗匠であった事を...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
......
永井荷風 「雨瀟瀟」
...蘿月宗匠(らげつそうしやう)はいくら年をとつても昔(むかし)の気質(かたぎ)は変(かは)らないので見て見ぬやうに窃(そつ)と立止(たちどま)るが...
永井荷風 「すみだ川」
...」と宗匠(そうしやう)は急に元気づいたが...
永井荷風 「すみだ川」
...ああ宵のうちから、こればっかりは見損ない……ではない勘違い、二人とも男で、しかも一人は大小まで差した侍衆じゃと一座から言われて、盲人が、そんなはずはありません、それはあなた方の見損ないではございませんかな……そこで、念のために人をやって右の二人の同行の後をつけさせてみると、大小差した男が樽を持った下男に向ってささやくには、夜船で、その樽をよく気をつけておいで、中のは酒ではない、みんなお金なんだよという声がまさしく女、よくよく聞いてみると、この侍と見たのは五条の『おたか米屋』であったそうな」「そうしてみると、やっぱり眼あきはめくらに如(し)かず……塙検校(はなわけんぎょう)にからかわれるのもやむを得ない」「事実、目で見るよりも勘で行く方が確かなのかも知れませんな」「してみると、眼で見る奴の前では隠すことができるが、勘で来る奴には隠しだてはできないのだね、そういう奴が近所へ来た時には、何か勘避(かんよ)けの方法を講じておかんと、安心して生活はできない」「それから、今のその西鶴の盲人咄(ばなし)の最後の『おたか米屋』というのは、いったいどんな米屋なんですか」「さあ――」それには、柳水宗匠も、ちょっと註釈に困ったようでしたが、「とにかく、男まさりで、女手で切って廻す米屋の女あるじで、相当の評判者なることは確かだが、戸籍の謄本はここにありません」「つまり、飛騨の高山の穀屋の、イヤなおばさんといったようなタイプだろう」「は、は、は、まず、そんなものかね」ともかく、一座の散会がこの笑いに落ちることになりました...
中里介山 「大菩薩峠」
...「それから、宗匠、あのお糸という――」女の話を訊こうとすると、そこへ大丸髷(おおまるまげ)四十前後の、恐ろしく若造りな女が出て来ました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...医者とも宗匠とも...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...俗間伝ふる所の俗宗匠の句を以て俳句と為す...
正岡子規 「人々に答ふ」
...(八月一日)八十二○我々の俳句仲間にて俗宗匠の作る如き句を月並調と称す...
正岡子規 「病牀六尺」
...是がいずれも一(ひと)かどの宗匠(そうしょう)といわるる人の説なのだから...
柳田国男 「木綿以前の事」
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