...ことに嬉しいのは六朝以後唐時代に至る間の将軍...
會津八一 「支那の明器」
...馬丁はしていたが、貞造はしかるべき禄を食(は)んだ旧藩の御馬廻の忰(せがれ)で、若気の至りじゃあるし、附合うものが附合うものですから、御主人の奥様(おくさん)と出来たのを、嬉しい紛れ、鼻で指をさして、つい酒の上じゃ惚気(のろけ)を云った事もあるそうですが、根が悪人ではないのですから、児(こ)をなくすという恐(おそろし)い相談に震い上って、その位なら、御身分をお棄てなすって、一所に遁(に)げておくんなさい...
泉鏡花 「婦系図」
...ほんとに心持のよい朝だねイ」「ほんとに天気がよくて嬉しいわ...
伊藤左千夫 「野菊の墓」
...真に嬉(うれ)しそうな笑いを見せる...
伊藤左千夫 「春の潮」
...非常によくあの方の気持が解つた事を嬉しく思ひました...
伊藤野枝 「書簡 大杉栄宛」
...あんた嬉しいでしょう...
海野十三 「棺桶の花嫁」
...さもさも嬉しそうに笑い出しましたが...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「むかでの跫音」
...」徳蔵氏は嬉しさが一杯で...
薄田泣菫 「茶話」
...お子さんが来られてお嬉しかったでしょうと云ってくれた...
鷹野つぎ 「窓」
...早くどこかに落ちつきたい、嬉野か、立願寺か、しづかに余生を送りたい...
種田山頭火 「行乞記」
...それだけでもBは嬉しいやうな気がした...
田山録弥 「山間の旅舎」
...面(かほ)を見(み)る嬉(うれ)しさをば...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...今にも何か嬉しいことがあるだろうと信じきって...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...頼りない伯母さんの頼みをわすれずに極楽の蓮の家をふりすててきたものと思へばどんなにか嬉しくいとしかつたであらう...
中勘助 「銀の匙」
...「證據?」「勝は夫婦約束までした嬉し野が燒け死んでから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...驚くと共に嬉しかった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...心よく引き受けてくれて嬉しゅう御座いました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...とけて嬉しき胸の雲...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
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