「嬉」の意味
喜び楽しむこと
小説での「嬉」の使い方
...僅(わづか)なペンキ一缶の価でこの「好意」が買へたかと思ふとこんな嬉しい事はないといふのださうだ...
薄田泣菫 「茶話」
...鶏(にはとり)は神様(かみさま)に夜明(よあけ)を知(し)らせる事(こと)を仰付(おほせつ)かつたのが嬉(うれ)しさに...
竹久夢二 「コドモノスケッチ帖」
...病人は嬉しそうにそれを眺めていた...
田中貢太郎 「人面瘡物語」
...しかしやはり嬉(うれ)しくもあった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...型のごとく名のりあつて初対面の挨拶がすむとお(けい)ちやんは「あたしもうぢき学校へあがるからおんなじ学校へいきませう」といつたので嬉しくて自分の学校のいいこと...
中勘助 「銀の匙」
...細君の花子は常子の深切を嬉しく思ふばかり...
永井荷風 「来訪者」
...たいまいの櫛(くし)だのというものにありつけるので嬉しがる...
中里介山 「大菩薩峠」
...M氏は隠し切れない嬉しさを見せて鼻をうごめかしている...
中島敦 「狼疾記」
...今までも大抵僕がやったんですから」「丁度よかったわねえ」綾子も父博士の仕事の継続が出来て本当に嬉しそうです...
野村胡堂 「水中の宮殿」
...祖父(じじ)も祖母(ばば)もたいへんに嬉しがるので...
久生十蘭 「生霊」
...嬉しくないことはないでしょう……虚栄だとおっしゃるかもしれませんが...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...何より嬉しかつた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...やれ嬉しやこの船に乗ろうと云(い)う時に...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...仕事はロンドンで完結するよ」「嬉しくないとは言いませんが...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...わけもなく嬉しさうにあたしの肩を叩いたり...
牧野信一 「鵞鳥の家」
...自然美崇拝の私にとってまことに嬉しく感じる事である...
宮本百合子 「雨滴」
...近時その復興を見るに至つたことは嬉しい...
柳宗悦 「和紙十年」
...……けれども妾(わたし)は嬉しゅうございます...
夢野久作 「暗黒公使」
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