...彼は暗がりに顔を背けながら不機嫌な声で言った...
梅崎春生 「日の果て」
...昨日とは打ってかわった不機嫌なる体で...
海野十三 「十八時の音楽浴」
...不機嫌な眼付を見て...
スティーヴンスン 佐藤緑葉訳 「帽子箱の話」
...嫌な事が四つあつた...
種田山頭火 「行乞記」
...・今夜の寝床を求むべくぬかるみ与へられた寝床の虱がうごめく・降つたり照つたり死場所をさがす狂人(キチガイ)が銭を数へてるま夜中の音嫌な夢から覚めたら嫌な声がするので、何ともいへない気分になつた、嫌な一夜、それはおちつかない一日の正しい所産だ...
種田山頭火 「行乞記」
...何となく腹工合が悪い、嫌な夢を見た...
種田山頭火 「其中日記」
...不機嫌な時がない...
ダウィット Jacob Julius David 森鴎外訳 「世界漫遊」
...」大いに不機嫌な顔をしながら...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...別に嫌な顔はしなかった...
豊島与志雄 「死ね!」
...向うで嫌なら、一緒に飲まなきゃいいんだ...
豊島与志雄 「別れの辞」
...不機嫌な突袖(つきそで)でズイと入って来た卅二三の男...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...外記はひどく不機嫌な顔をしていた...
久生十蘭 「ひどい煙」
...少し不機嫌なのはいつもの癖だろう...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...いつの間にか不気嫌な饒舌家に変つてゐた...
牧野信一 「雪景色」
...牧師の不機嫌な他の原因を探そうと焦せる...
矢田津世子 「反逆」
...彼女は不機嫌な岩のように尊大で...
山本周五郎 「季節のない街」
...さっきから上機嫌な甘寧の容子(ようす)は...
吉川英治 「三国志」
...何月ぶりだろう」「……」「そんなに嫌な顔をしなくても...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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