...不機嫌なとき、殘酷なことがしたくなるとき、自分は何時もその對手を妻に求める...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...出来る丈け不機嫌な顔でゐた...
伊藤野枝 「惑ひ」
...どんな不機嫌な折でも(よしんば齲歯(むしば)が痛むで居(を)らうと)神様は屹度お聴き入れ下さると言ひ言ひしてゐるものだ...
薄田泣菫 「茶話」
...奉祝の上機嫌な市民の中を...
太宰治 「一燈」
...嫌な夢を見た、何といふ嫌な夢だつたか、それは私の愚劣と家庭の――徃時の――醜悪とをまざ/\とさらけだしたものだつた...
種田山頭火 「其中日記」
...また、嫌な夢を見た、身心の鍛錬が足らない...
種田山頭火 「其中日記」
...解けるものを切ってしまうのは嫌なものですから」お角はしきりに縄の結び目へ歯を当てて...
中里介山 「大菩薩峠」
...利助兄哥が此間嫌な事を言つて居りましたから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...何んて嫌な奴だろう」およつは縁側から引込みました...
野村胡堂 「芳年写生帖」
...ジュリエットとでも言って見ろ」「そんな嫌なんじゃない...
野村胡堂 「笑う悪魔」
...とても嫌な女だがね...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...首へハンケチを巻つけた血色の悪い背の高いお神さんが不機嫌な顔を覗かせてきて...
正岡容 「寄席」
...「嫌な天氣だな...
三島霜川 「青い顏」
...元來嫌な束髮を餘り甚しく滑稽化しなかつたのは難有い...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...折々は不機嫌な詞も交る...
マクシム・ゴルキイ Maksim Gorkii 森林太郎訳 「センツアマニ」
...その偽面を剥(は)がれるので嫌なのだろう...
吉川英治 「親鸞」
...……嫌な役目だがひとつ引受けてくれんか』『何ですか』『介錯人(かいしゃくにん)だ』『……?』『――嫌だろう...
吉川英治 「夏虫行燈」
...入道はひどく不機嫌ないろを示し...
吉川英治 「源頼朝」
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