...さういふ断簡零墨(だんかんれいぼく)を近代語に訳したものを見ると...
芥川龍之介 「澄江堂雑記」
...2紀州家の虚堂墨蹟は...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...墨の製法を書いた本はないかと思って気をつけて見たが...
寺田寅彦 「錯覚数題」
......
富澤赤黄男 「天の狼」
...墨(すみ)等の顔料は皆そのままに独立して生硬なる色彩の乱雑を生ずるのみ...
永井荷風 「浮世絵の鑑賞」
...このぬしの墨書(すみがき)が...
中里介山 「大菩薩峠」
...墨汁の微水滴の中にある墨の粒子の数を算えることが出来る...
中谷宇吉郎 「硯と墨」
...大きな銀杏(いちょう)に墨汁(ぼくじゅう)を点(てん)じたような滴々(てきてき)の烏(からす)が乱れている...
夏目漱石 「野分」
...又(また)筆墨(ふですみ)を脊(せ)に載(の)せて行商(ぎやうしやう)に出(で)る...
夏目漱石 「門」
...この辺で御墨付を出したらどうだ」ズイと出た平次...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...(1) 米墨戦争と同時にコロン・パナマ鉄道が企画されて五五年に完成した...
服部之総 「汽船が太平洋を横断するまで」
...上野(うへの)をはじめ墨田川(すみだがは)へかけて夫婦(ふうふ)づれを樂(たの)しみ...
樋口一葉 「われから」
...薄墨色にかわってゆく...
別所梅之助 「雪の武石峠」
...絵(えが)くに膠(にかわ)の入りたる墨を使わず...
南方熊楠 「十二支考」
...それは見る人の感動した涙も添って流れる気のする墨蹟(ぼくせき)で...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...顔に墨を塗つて来て下さい...
横光利一 「火の点いた煙草」
...辞世(じせい)の墨をすった...
吉川英治 「新書太閤記」
...いや、貧しくなればなる程、墨江は細心に、薄化粧(うすげしょう)や襟元に気をつけた...
吉川英治 「死んだ千鳥」
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