...なぜと知らぬ涙がその時堰(せき)を切ったように流れ出した...
有島武郎 「或る女」
...堰(せき)に釣(つり)をする...
泉鏡太郎 「雨ふり」
...溢水の落ちる堰のほとりに二三の飲食店があるが...
犬田卯 「錦紗」
...すつかり堰(せ)きとめて戴きたいと言つて...
薄田泣菫 「茶話」
...堰を切ったように嗚咽し始める...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「三枚の学生」
...河水は方々の堰で水田へ引いてあるから...
豊島与志雄 「田園の幻」
...特別に金を出して堰を切ってもらい...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...御所へ水を入れるところの堰(せき)の蔭から...
中里介山 「大菩薩峠」
...堰堤の方の人々は...
葉山嘉樹 「山谿に生くる人々」
...私の涙はあなたが一所懸命に支へてゐる涙の堰を危くするだらうと恐れたのでした...
水野仙子 「響」
...その能力が直ちにその立派さと等しいものではないという厳然とした堰があります...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...元は堰と云ったものです...
山本周五郎 「半之助祝言」
...堰(せき)を切ったように泣きだした...
山本周五郎 「柳橋物語」
...堰(せき)を切り...
吉川英治 「三国志」
...そして堰城(えんじょう)近くまで駈けてくると...
吉川英治 「三国志」
...また堰工事をするとみれば...
吉川英治 「私本太平記」
...これを堰止(せきと)めようにも...
吉川英治 「新書太閤記」
...助任川(すけとうがわ)からくる水を堰(せ)き止(と)めてある空濠(からぼり)の底へ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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