...馬上ゆたかにと云うのかどうかしらないが威風堂々とゆられつつ...
青柳喜兵衛 「夢の如く出現した彼」
...堂々とした体格の女が一人...
芥川龍之介 「神神の微笑」
...堂々と非難する別の分子が常に存在し...
石川欣一 「比島投降記」
...今度は我が職員室を目蒐けて堂々と練(ね)つて來るのである...
石川啄木 「雲は天才である」
...袖搦(そでがらみ)を玄関に飾って威儀堂々と構えて軒並(のきなみ)の町家を下目(しため)に見ていた...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...堂々と借りて行くのである...
梅崎春生 「狂い凧」
...綺麗な着物は必需品であった――そして音楽も――またある程度には堂々とした住居もほしい...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...八つ手の傍で胸を張つて堂々と構へてゐた...
太宰治 「世界的」
...堂々と理由を述べることが出来ないので突然に曖昧な辞表を出したまま...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「自責」
...そないなったら堂々と正義の立ち場説いて聴かして...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...当然堂々と大々的に取り扱われるべき記事が...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...あんな出鱈目(でたらめ)な学説を堂々と発表するのはおかしい...
平林初之輔 「或る探訪記者の話」
...堂々としているが...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「幽霊島」
...或は堂々と云つてしまつたもので...
正岡容 「東京万花鏡」
...先達猴の威容堂々と進むに打って変り...
南方熊楠 「十二支考」
...本人もまた堂々と何山の稲荷(いなり)だと...
柳田国男 「山の人生」
...この名優式の鼻の表現法を堂々と実世間で御披露に及んで...
夢野久作 「鼻の表現」
...意外にも蜀軍は堂々と直進して来た...
吉川英治 「三国志」
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