...正面きって堂々と...
犬田卯 「瘤」
...夜でなければ堂々と室外に出てゆけぬだらうと息苦しくなつてきた...
小穴隆一 「二つの繪」
...淺間山堂々として人の眉目を壓するに...
大町桂月 「碓氷峠」
...ちょっと見たところでは別に堂々とした様子などはない...
寺田寅彦 「アインシュタイン」
...方言から批評へ行くことは堂々とした形では不可能だ...
戸坂潤 「読書法」
...隠れて天下に堂々と実行されている...
中里介山 「大菩薩峠」
...単なる奇想を堂々と発表する人があると...
中谷宇吉郎 「先生を囲る話」
...一年経てば堂々と正面から鈴子夫人に結婚を申込んで...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...家は古風で、堂々として、表掛りは平次もよく知つて居ります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...銀座あたりの堂々としたカフエーには...
萩原朔太郎 「追憶」
...ならば、観察者は清浄無垢(むく)の傍観者であり、潔白(けっぱく)雪の如くなるべきやと、堂々とやった...
長谷川時雨 「田沢稲船」
...恐れ気もなく堂々と野天詐欺(かけながし)を働くのをノメノメと眺めていたという...
久生十蘭 「魔都」
...行ってみようじゃないかということになって、而(しか)も、東京から、彼スポンサー氏の自ら運転する自動車(無論自家用のパリだ)で、富士屋ホテルの玄関へ、堂々と到着した...
古川緑波 「富士屋ホテル」
...バーニ先生はジェシの腕に手を置き、落ち着き払って、堂々としている...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...その頃は読む場所もこんなに堂々とはしていず...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...態度が堂々としているので...
吉川英治 「三国志」
...堂々と新鋭の旗幟(きし)を...
吉川英治 「三国志」
...比較にならないほど堂々としていた...
吉川英治 「新書太閤記」
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